ピカソの「ゲルニカ」を見ました。
写真では何度も見たことがありますが、
4×8メートルの大作。
その迫力に圧倒されます。
これを思いました。
ピカソといえば、抽象画の第一人者として知られますが、
「なぜ、抽象画なのか?」に対する答えが、
「ゲルニカ」の前に立つと歴然とします。
ゲルニカの悲劇をリアリズムで描いても、
残酷さだけが際立ってしまう。
抽象画にすることで、
「戦争」や「暴力」の本質が、より際立って伝えられる、
という気がしました。
見る側のイメージに委ねることによって、
むしろ「本質」に近づくことができるのではないか・・・と。
本物にふれることでしか感じられない、エネルギー。
そしてそこから生まれるアイデアや発想。
本物にふれることの重要性を改めて感じました。