書評/映画評

アイの歌声を聴かせて ~AIは人間になれるのか?

映画『アイの歌声を聴かせて』がおもしろい!!

どのくらいおもしろいのかというと、
『フリー・ガイ』と同じくらい。

ということは、
「かなりおもしろい!」ということです。

映画『アイの歌声を聴かせて』。

『サカサマのパテマ』の吉浦康裕監督ということで、
気になっていたのですが、
朝8時30分の1回上映になってしまい、
「見に行くの無理」と思っていました。

しかし、今週はまさかの「13時35分」からの1回上映
に変わったので、「ついている!」と思い、
執筆の合間をぬって本日、見てきました。

(日中から映画を見るのは、よっぽどのことがない限りしません)

女子高生型の姿をしたAI(ロボット)の実証実験。
実際の高校に通学させて、5日間バレなければ成功。

という「あらすじ」を説明しても、
本作の魅力を1%説明できないし、
この作品の予告編の見ても、
「見たい」という気持ちにはならないでしょう。

本作の魅力を、言葉で伝えるのは難しい。
そこを敢えて伝えるのが、アウトプット職人であり、
映画評論家の腕の見せ所。

近未来のSFチックな設定ではありますが、
実際は学園ドラマであり、ミュージカルであり、恋愛ものでもあります。
エンタメのおもしろさをオモチャ箱のように詰め込んだ作品。

それでいて、ストーリーの意外性、
「魂をゆさぶる」重量感のあるテーマが、
クライマックスでは圧倒的に迫ってくるのです。

冒頭に”『フリー・ガイ』と同じくらい”と書きましたが、
テーマ的にも共通点があります。

両作品とも、「AIは人間を超えられるのか?」
そして「AIに負けないよう、人間自体がもっと変わっていかないといけない」
というAI時代に、避けては通れない重要なテーマに踏み込んでいくのです。

AIやロボットは人間を超えられるのか?
人間と変わらない感情を持ったAI(ロボット)が
出現したときに、私たちは、どんな対応、行動をとるのか?を

私が大学生のときに
「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」
(フィリップ・K・ディック著)

を読んで以来、30年以上、私がずっと考え続けてきたテーマ
でもあります。

それが、多分近い将来に、
そろそろ、
そんなAI(ロボット)が出現する・・・かも。

サイエンス・フィクションではなく、
近い将来に必ず訪れる現実なのです。

最近では、「自動運転」の実証実験も、
各地で行われるようになっていますが、
本作のAIの「実証実験」というのは、
本当にありそうな「リアリティ」を感じさせる設定、演出で、
ものすごくワクワクするのです。

そして、この世界に先駆けて作られるAIの名前は・・・。
(映画を見てのお楽しみに)
そこにも、圧倒的な共感をもってしまいます(笑)。

ということで、
2021年の年間ベスト10に入る水準の作品。
見逃さないで、本当に良かった。

『アイの歌声を聴かせて』樺沢の評価は・・・★★★★☆ (4・6)

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