書評/映画評

ブラックアダム ~ヒーロー、クソくらえ! が痛快

『ブラックアダム』、おもしろいじゃないか!

正義か悪かの0/100思考にとらわれた
既存のヒーロー映画にうんざりしている私にとって、
本作は痛快でかつ、
非常に引き込まれるテーマ性を含んでいました。

ヒーローって何だ、という問い? 
と同時に、「ヒーロー、くそくらえ」的なセリフを吐くアダム。

正義とか悪とか、安易な勧善懲悪からの脱却。
一言で言えば、”「自分」という価値観を信じて行動しろ!!
“というどストレートなテーマに、
私は強く共感しました。

何が起きるかわからない混迷の時代。
自分で考えて、自分で判断し、自分で行動するしかない。
当然、自己責任で。

他人の考えに迎合し、自分を殺して、他人と同じ行動し、
他人に責任をなすりつけることに慣れきった日本人には、理解不能。
あるいは、すぐには受け入れられないテーマかもしれませんが・・・。

コロナ感染症の蔓延。軍事的紛争。
何がおきるかわからないし、どの情報を信じていいかわからない、
まさに混迷した時代。

最後は、自分で考えて、自分で進む道を決めるというのは、
実に今の時代に見事なまでにマッチしていると思います。

さらに、父親がいない母子家庭で育つ、アモン少年は、大のヒーローおたく。

父性(父親的な力強さ)に憧れる少年でした。
そこに現れた「最強」の存在、アダム。
アダムは、アモン少年にとって父親となるのか。
父性的な役割を担うのか、というおもしろさもあります。

史上最強水準のパワーを持ったアンチ・ヒーロー。
ブラックアダムが繰り広げる、想像を超える、
ド迫力のアクションシーン。

それがジェットコースターのように次々と繰り広げられる。
エンタメ性&テーマ性の両方が楽しめる、
王道娯楽映画でありました。

『ブラックアダム』樺沢の評価は・・・ ★★★★ (4・2)

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