書評/映画評

フェアウェル ~同国人が感じる文化ギャップのおもしろさ

ゴールデングローブ賞、主演女優賞受賞、
わずか4館から公開スタートで、全米TOP10入り。
映画『フェアウェル』を見てきました。

 
末期がんで余命3ヶ月の祖母。
アメリカでは本人に告知するのが当然だが、
中国では末期がんの場合は告知しないのが当然。

中国生まれ、アメリカ育ちの孫のビリーは、
20年以上ぶりに祖母に会うために中国に戻り、
中国の文化的格差に驚き、戸惑う。

 
血は中国人であるが彼女の感覚は、ほぼアメリカ人。
そんな彼女が観察する「中国」の人柄や文化は新鮮であり、
戸惑いもある。そんな文化格差の描写が実に興味深い。

 
中国で生まれアメリカで育ったルル・ワン監督が
自身の体験に基づき描いた物語ということで、
そうしたカルチャーショックの描写が極めてリアルでおもしろい。
 
ゴールデングローブ賞、主演女優賞を受賞したオークワフィナ
(『オーシャンズ8』『クレイジー・リッチ!』)は、
名演技というよりは、極めて自然体。
どこにでもいそうな普通の30歳女性という感じしかしない。
それは、ある意味凄いことなのかも。
 
深刻なテーマを基本コミカルに軽妙なタッチで描いている。
ものすごく感動するわけではないが、ハートウォーミング。
心を和らげてくれる映画である。

『フェアウェル』樺沢の評価は・・・ ★★★★ (4・1)

『フェアウェル』予告編はこちらから
https://youtu.be/c_8dF8p0TfI

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