書評/映画評

ヒックとドラゴン ~常識は無理! という人が、常識を変えられる!

『ヒックとドラゴン』、感動した!
  
元々のアニメ版が、
父性、成長、自立というテーマで、大好きな作品。

なので、公開2日目に見ましたが・・・
期待を圧倒的に上回る良さ。

圧倒的映像体験!!
『父滅の刃 無限城編』のような
というべきか。
 
ヒックとヒロインのアスティが、
ドラゴンに乗って空を飛ぶシーンがあるのですが、
どういうわけか涙があふれてくる。
 
感動する場面ではないのに、
圧倒的な感情がこみ上げてくるのです。
 
そう、スーパーマンがロイス・レインと一緒に、
初めて空を飛んだシーンを彷彿させます。
 
あるいは、『ネバーエンディング・ストーリー』の
空を飛ぶシーンのような・・・。
 
“圧倒的映像体験”
そこに人物の感情ものって、
高揚感、興奮、感動が、ドッと押し寄せてくる。
  
アイルランドのとんでもなく美しい映像が出てきますが、
実写の映像をCGで加工していると思われますが、
どこまでが実写で、どこが加工なのか全くわからない。
 
ドラゴンの住む世界というファンタジー世界が、
最新VFX技術によって、
ものすごくリアルなものとして体験できます。
 
そして、テーマも深い。
 
何をしても失敗する、おっちょこちょいのヒック。
友人や周囲の大人からも、白い目で見られています。
 
今風に言えば、「発達障害」ですね。
どう見ても。
 
そこに、「ドラゴンを倒す、強い戦士になれ!」
という常識を押しつけられて、ヒックは苦悩します。
 
「普通」が、一番難しいのが、
発達障害の常です。
 
しかし、ヒックの「好奇心」や「こだわり」力は、
尋常じゃない。そんな得意能力で一点突破していく。

 
いや、価値観を完全に逆転するような、
救世主的な存在になっていくのです。

良く言えば「発達障害」というよりは、
「発達ユニーク」。

常識という枠にははまらないが、
他の人よりも優れている点はある。

そこを伸ばして行けばいい。
そこで勝負していけばいい。

ドラゴンとバイキングの確執、殺し合い、憎悪の歴史は、
そのままロシアとウクライナ、ユダヤとパレスチナの
関係性に重なるのは、気のせいだろうか。
 
「赦す」とか「和解」とか、不可能なわけ。
その不可能を、ヒックは覆そうとする・・・
それは、かなり壮大なテーマと思います。

単なる子ども向けの映画ではありません。
深読みすればするほど、おもしろい作品です。

追伸
「絶対に後悔しない」を信条とする樺沢ですが、
本作はIMAXで見るべきだった、と後悔しています。

『ヒックとドラゴン』樺沢の評価は・・・・・・ ★★★★☆ (4・6)

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