書評/映画評

TOP営業を育てる 自社オリジナル教科書の作り方 ~ノウハウを言語化できれば、全てうまく行く!

樺沢が主催する
ウェブ心理塾は、
出版のチャンスにあふれています。

 
毎年7月第3土曜日に開催される
「ウェブ心理塾」出版企画書コンペ。

日本で最もコストパフォーマンスが良い。
出版の登竜門です。

出版企画書コンペでは、
毎年20冊以上の出版が決まるのですが、
2023年の出版企画書コンペで、
「加藤じゅういち」 充 一 さんの企画は、
コンペではスルーされてしまいました(>_<)。
 
「営業」に特化した企画だったためです。
(購入する層が狭いため)

とはいえ、営業の本を出したい編集者もいます。
 
出版企画書コンペ終了後の交流会で、
日本能率協会マネジメントセンターの
編集者が、加藤さんの企画に興味を持ちました!

そして、出版が決まったのです!!
 
それが、本書
『TOP営業を育てる自社オリジナル教科書の作り方』
(加藤じゅういち著)です。
 
タイトルで本の内容がわかりづらいのです、

自社のトップ営業マンのノウハウを
言語化して「オリジナル教科書」にまとめる。

 
そうすると、
営業ノウハウがマニュアル化されているので、
社内で簡単に共有できる。

新人教育がやりやすい。
新人が成長しやすい。

あるいは、中堅のいまいち営業マンも、
トップ営業マンのノウハウを学ぶことで、
一気に成長できる、というわけ。
 
本書の通りに実践して、
「オリジナル教科書」を作ることができれば、
人材が育つ → 営業成績が伸びる!
ことは、間違いないでしょう。

「成長」の仕組みを持っていることは、
「やめない社員」を作ることにもなります。

ということで、「オリジナル教科書」は、
計り知れないメリットをもたらすでしょう。

本書を手にするべきは、営業、人事担当者。
経営者、会社社長など、限られるとは思いますが、
効果は絶大です。

こんな本は、ありそうで、ない。

営業スキルは、「個人の能力」と思われますが、
それを言語化、マニュアル化することで、
「会社共通の財産」に変えることができる。

トップ営業マンは、
もっと待遇の良い会社に転職する可能性も高いので、
自社の業界、分野で培われた、
トップ営業マンの「やり方」「ノウハウ」は、
はやいうちに
言語化、マニュアル化、「記録」すべきなのです。
 
本書の中で、私が良いなと思ったのは、

売れていない人、売れている人の
両方から話を聞く

(91ページ)

というところです。

これは、フィードバックの基本です。

しかし、多くの場合は、
「売れている人」のノウハウだけに注目してしまいます。
 
「売れていない人」が、なぜ売れないのか?
「売れていない人」の失敗やミスを集めれば、
その対策は簡単に練ることできます。
 
「ネガティブ」な部分もしっかりと聴取する
というのは、意外と盲点になっているのです。
 
この「自社オリジナル教科書」のアイデアは、
「社内情報共有」を効率化する、ということ。
「営業」に限らず、「製造」「人事」「広報」。
あらゆる部門でも、応用可能です。
 
『TOP営業を育てる自社オリジナル教科書の作り方』
(加藤じゅういち著、日本能率協会マネジメントセンター)

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