書評/映画評

親切は脳に効く ~ 樺沢が初めて「帯」を書いた本 オキシトシン本の決定版!

『脳を最適化すれば能力が2倍になる』(文響社)。
https://amzn.to/2i4imlq

 

この本には、
ドーパミン、セロトニン、ノルアドレナリン、
アドレナリン、アセチルコリン、メラトニン、エンドルフィン。

 

7つの脳内物質について、
日常生活やビジネスにも応用可能な活用法をまとめた、
世界で最初の本です。

 

それ以前は、ドーパミンだけ、セロトニンだけ
という本はありましたが、主要な脳内物質について
ここまで網羅的に書いた本は存在しませんでした。

 

さて、この本を執筆した2010年。
私はあることに悩んでいました。

 

「オキシトシン」を主要な脳内物質の一つとして含めるべきか?
当時、オキシトシンについての研究論文を大量集めて読みましたが、
基礎的な論文は多数出ていたのですが、
日常生活やビジネスにも応用可能なレベルの研究が、
ほとんど見つかりませんでした。
オキシトシンの研究が、まだまだ発展途上だったのです。

 

しかし最近では、オキシトシンの研究が非常に進んでいて、
その効用、効果、具体的にどのように分泌させるのか、
が詳細にわかっています。

 

そんな、オキシトシン仕事術の決定版が、
『親切は脳に効く』です。

 

実は、この著者デイビッド・ハミルトン氏は、

『「親切」は驚くほど体にいい!』(飛鳥新社)
https://amzn.to/2sFaidd

という本を書いていて、この本は素晴らしい。

 

オキシトシンの基本から応用まで、
とてもわかりやすくまとまっているのですが、
現在、絶版となっており、
Amazonで中古で買うと2,786円もするので、
実質的に入手困難な一冊となってしまいました。

 

そんな、オキシトシン研究の第一人者である
デイビッド・ハミルトン氏の待望の第二作が本作です。

 

オキシトシンは、
「性交」や「スキンシップ」で分泌されることがわかっていましたが、
最近では人に「親切にする」「人とつながる」「ボランティア活動をする」
など、社会貢献の活動で分泌されることがわかってきました。

 

そして、オキシトシンが分泌されると

・幸福度がアップする。
・免疫力がアップする。
・心臓病のリスクが下がる。
・寿命が伸びる。
・人間関係がよくなる。

など、様々なメリットが得られるのです。

 

人に親切にすることで、人間関係が良くなり、
健康になり、長生きできて、幸せになるのです。

 

オキシトシンによって、人間にとって最も重要な
「愛」「つながり」「健康」といった、全てのものが手に入る。

 

すべきことは、人に親切にするだけなのですから、
そう難しくはありません。

 

この本の内容が広がれば、世界中が親切で満たされ、
健康で長生きする人が増える!

 

また、科学論文の引用も適切で、
科学的な説得力をもって、親切の効用が明らかにされています。

 

ということで、
「読むと猛烈に親切がしたくなる」
という帯を書かせていただいたわけです。

 

私が人にお勧めしたい本は、
読んで実行すると「健康になる」「幸せになる」本です。

 

この2つの条件を満たす本書は、
真に「ホームラン本」と呼ぶべき一冊だと思います。

 

『親切は脳に効く』
(デイビッド・ハミルトン著、サンマーク出版)
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