書評/映画評

ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE ~期待値を大きく超える文句なしのおもしろさ!

『ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE』。
文句なしの面白さ!
 

2時間44分は「長いだろう」と思いましたが、
アッという間でした。
 
NetflixやAmazon primeなど、ドラマの進化が著しいですが、
映画もまだまだ負けていない。

2時間のドラマだと語れるストーリーがパターン化してしまうところを、
分割して壮大なストーリーを描き出そうという工夫。

シリーズものだと、パターン化しやすいところを、
新キャラを入れたりして、観客を引きつける。
非常によく考えられた脚本です。
 
善と悪との対立構造はもはや限界。と
いうか陳腐。

本作では、「エンティティ(それ)」という
正体不明の人工知能(自我を持ったAI?)を、敵役として登場させたのは、
非常に良いアイデアだったと思います。
 
エンティティは、「実体」という意味ですが、
「実体がない」のに、「実体」と名付けられているのが
興味深いです。

そして、イーサン・ハントがまさか●●してしまうとは・・・。
誰が敵で、誰が味方なのかがよくわからない。
善と悪のガラガラポン。

以前、『ゴールデンカムイ』のときに予想しましたが、
「善と悪とのガラガラポン」というのが、
「勧善懲悪」の次に来るトレンドなのです。
 
組織に振り回される、組織の言いなりになる。
のではなく、「自分で考えて、自分で判断し、自分で行動しろ!」
というテーマが、偶然にも『君たちはどう生きるか』と同じだったのは、
興味深いです。

そしてそれは、拙著『これからの生き方図鑑』のテーマにもかぶります。
 
最近、どの俳優さんを見ても「年取ったな」と思うのに、
トム・クルーズ(61歳)の、何と若々しいこと。

そして、身体を張ったスタントマンばりのアクション。
本当に凄い!!
トムが「スタントマンを使わない」こと、以前から知られていますが、
この年になっても自分でアクションシーンをこなしている、
今まで以上に、というか今まで比較、マックスで凄さを感じるのです。
 
あと、「笑い」の要素も、多かった。

今までのシリーズでは、「笑い」はそんなになかったはずですが、
今回は、「笑い」が多い。

「笑い」は緊張をリセットする効果があります。
アクション・シーンとアクション・シーンの間に「笑い」を入れることで、
一旦リラックスさせることで、
次の高い緊張への準備となるのです。
 
ということで、非常に細部まで考え抜かれた作品。
まあ、単純に見ているだけでも、十分に楽しめます。

『ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE』
樺沢の評価は・・・・・・・ ★★★★☆(4・5)

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