書評/映画評

スタンフォードのストレスを力に変える教科書

スタンフォードのストレスを力に変える教科書

一つ、質問をします。
以下の質問に、◯か×かでお応えください。

「ストレスは健康に悪い」





「ストレスは健康に悪い」って、そんなの当たり前。
「◯」に決っているでしょう。

と、ほとんどの人は、思ったはずです。

残念でした。
答えは、「×」です。

60万部のベストセラー
「スタンフォードの自分を変える教室」の
ストレス心理学者の3年ぶりの書き下ろし新作。
「スタンフォードのストレスを力に変える教科書」
(ケリー・マクゴニガル著、大和書房)

この本のポイントを一言で言うと、
「ストレスは健康に悪くない」、ということです。

今まで、多くの精神科医や心理学者、
そして内科や外科のドクターも、
「ストレスは健康に悪い」と言い続けてきました。

しかし、それは実は、間違いだった。
という、今までの「ストレス」研究を、
180度覆す、センセーショナルな内容が書かれています。

正確に言うと、
「ストレスは健康に悪い」という先入観が、
ストレスの悪影響を何倍にも強める、
のだそうです。

その考えを
「ストレスは集中力をアップさせ、
仕事にも有用であり、それほど恐れることはない」
と切り替えるだけで、
ストレスの悪影響を大きく減らすことができる。

それを、多数の心理学実験の結果を紹介しながら、
論証した本になっています。

「ストレスは身体に悪くない!」

これは、多くの人には、常識を覆す、
非常にセンセーショナルな事実に聞こえますが、
私は、「やっぱりそうだよね」と思いました。
『頑張らなければ、病気は治る』(あさ出版)

この本の中で、私は、
「ストレス、それ自体は身体に悪くない!
ストレスと戦うことが、健康に悪影響を何倍にも悪化させる。

だから、ストレスそのものをなくさなくても、
“頑張らない””戦わない”というスタンスを身に付ければ、
ストレスの苦しみから開放される」

という、ことを書きました。

「ストレスそのものは、犯人ではない。
ストレスをどうとらえるかが重要」
という点において、
『スタンフォードのストレスを力に変える教科書』
と私の『頑張らなければ、病気は治る』は、
同じスタンスで書かれている、
と言ってもいいでしょう。

考え方を切り替えるだけで、ストレスの悪影響から逃れ、
病気になるリスクを減らし、長生きできる。

こんな簡単な健康法はありませんが、
そんなお手軽で、簡単な
健康法、ストレス対処法が、
『スタンフォードのストレスを力に変える教科書』が、
詳しく紹介されています。

この本は、
「自分には、ストレスが多い」と感じている人に
まず読んで欲しい。

「ストレスは健康に悪くない」ということが、
心から腑に落ちれば、
それだけでストレスの悪影響から逃れ、
ストレスによって心と身体の病気になるリスクを
減らすことができるからです。

さらには、精神科医や心理カウンセラー。
あるいは、医師や看護師。
治療院やマッサージ。
さらに、コーチングをしている人など、
他人の「ストレス」と「健康」に関与する職業の人には、
必読の書だと思われます。

本書の骨子、
「ストレスは健康に悪くない」ということを
患者さん、クライアントにお伝えすることで、
スレトス自体を取り除かなくても、
ストレスの悪影響を取り除くことができるからです。

「ストレス」と「健康」に興味のある人には、必読の一冊!!

ちょっとした考え方の切り替えだけで、
ストレスから開放され、健康になれる。

これは、間違いなくホームラン本です!

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