『アウトプット大全』には、
「短所克服」と「長所伸展」の違いが書かれています。
勉強が不得意、苦手な人は、まずは「長所伸展」を優先させ、 自信をつける。
勉強の「楽しさ」を感じとることが重要です。
大きな結果を出したい場合は、「短所克服」ですが、
「短所克服」には精神力と時間を要するので、やや上級者向けです。
「長所伸展」が重要であり、「短所克服」はあまり重要ではない、
ということを書いていますが、
最近ではさらに過激に「短所克服」はしなくていい、と考えています。
自分の短所、コンプレックスを変えたい、治したい、修正したい。
という悩みの相談が毎日のように届きます。
そんな人が、「短所克服」をして、仮に克服できたとしても、
また別な短所を直したくなるのです。
つまり、一生「短所克服」をし続けなくてはいけない。
「短所克服」の地獄スパイラルから抜け出せなくなるのです。
そうはいっても、
「やっぱり、短所克服したい」という人は多いでしょう。
そんな人にお勧めなのが、
『短所は直すな! ダメなところが自信に変わる』
（川北義則著、リベラル社）
です。
『遊びの品格』『大人の値打ち』など１００冊以上の著書を執筆する
ベストセラー作家、川北義則氏の経験から、
短所は克服しなくていい！
短所を生かして前に踏み出す方法が書かれています。
昨日『ネガポジ変換ノート』を紹介しましたが、
本書でも「短所」を別な言葉で言い換えています。
プライドが高い → 自分の生き方の尺度に忠実
優柔不断 → 慎重に考える
飽きっぽい → 好奇心が旺盛
神経質 → 想像力がある
無愛想 → タフなクレーマーにもおくさない
根気がない → 目移り上手
朝令暮改 → 頭が柔軟である
マイペース → 仕事が丁寧
といったように、多くの「短所」は、
そのまま「長所」になるのです。
たくさんの「短所」をとりあげ、
それがどのように長所に変換できるか、
その方法について書かれています。
自分の短所を、長所としてとらえることができるようになるだけではなく、
自分の「上司」や「妻」の短所を、長所として見られるようになるのです。
例えば、あなたの上司の「朝令暮改」にうんざりしているとしたら、
その項目を読んでみる。
・思考が柔軟である
・自分の価値観を絶対視しない
・他人の考えを理解する姿勢を持っている
・新しいものへの好奇心がある
一貫していない人間は、このような長所を持っているといっていい。
「朝令暮改」の別な側面。
「朝令暮改」が、決して悪いことばかりではない
と思えてくるから不思議です。
多くのサラリーマンは、
自分の上司や部下の「短所」にイライラし、うんざりしている
と思いますが、それも考え方次第で、簡単に切り替えることができるのです。
むしろ、「短所」を「長所」として活用できるように、
あなたが導くこともできるはずです。
「短所」も「長所」も、それは単なる「特徴」にすぎない。
その「特徴」を活かすのも、殺すのも自分次第です。
「短所」を克服しようとたいへんな努力をするよりは、
「長所」に変換する方が、
はるかに簡単だと、本書を読んで思いました。
自分の「短所」や「コンプレックス」をどうしても直したい。
上司、部下、配偶者など、他人の「短所」に悩まされている。
という人にお勧めの一冊。
『短所は直すな! ダメなところが自信に変わる』
（川北義則著、リベラル社）
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