あなたの「インプット」と「アウトプット」にかける時間の比率を
だいたいでいいので、計算してみてください。
「インプット」とは、読む、聞く、
「アウトプット」とは、話す、書く、
です。
「インプット」と「アウトプット」は、バランスが重要です。
「インプット」が100時間でも、「アウトプット」が0時間だと、
勉強している意味がありません。
数ヶ月以内に、ほとんど忘れてしまうでしょう。
最も記憶に残りやすく、最も自己成長につながりやすい。
「インプット」と「アウトプット」の黄金比率があります。
それは、3対7。
「インプット」3、「アウトプット」7です。
あなたの比率は、いかがでしたか?
ほとんどの人は、
「アウトプット」時間が「インプット」時間より少ないと思います。
それこそが、あなたの学びの効率が悪い原因なのです。
コロンビア大学の心理学者アーサー・ゲイツが興味深い実験をしています。
「紳士録」に書かれた人物プロフィールを
小3から中2までの100人以上の子供たちに
覚えて、暗唱するように指示しました。
子供たちに与えられた時間は9分間でしたが、
そのうちの「覚える時間」と「練習する時間」の割合は、
グループごとに異なる時間が指示されました。
最も高い結果を出したのは、
約40%を「覚える時間」に費やしたグループでした。
年長の生徒になると「覚える時間」が少なくてすむようになり、
約30%の「覚える時間」に費やしたグループが高得点をとりました。
「覚える時間」と「練習する時間」、
すなわち勉強におけるインプットとアウトプットの黄金比。
最も適切な割合は、3対7ということです。
あくまでも単純な文字列の暗証についての実験ではありますが、
私の経験から言っても、通常の勉強においてもこの割合は、
おおむね当てはまる実感があります。
ある調査によると、
大学生の8割以上が教科書の再読を中心に勉強しており、
様々な学習の中でも教科書の再読に最大の時間を費やしている、
という結果が出ています。
つまり、大学生の多くは、
インプット8、アウトプット2の割合で勉強している。
インプットとアウトプットの時間配分が、全く逆なのです。
あなたが勉強する場合、
インプットとアウトプットの割合が3対7くらいに
なるように意識しなければいけません。
インプットの2倍以上の時間をアウトプットに投入するのが、
効果的な勉強法といえるのです。