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ミシュラン三つ星レストラン2軒を、1日でハシゴするとどうなるのか? 

グルメでの街おこしに成功したバスク地方の街
サン・セバスチャン。

ミシュラン星付きレストランの総数が16軒。
単位面積あたり、世界で最も
ミシュラン星付きレストランが多い地域であります。
 
ミシュラン三ツ星レストランが4軒。

そのうちの2軒を、ランチとディナーでハシゴする。
という暴挙を行いました。

2軒とも、「予約がとれない店」として知られていますので、
連続で予約できただけ奇跡です。

1軒目は「アズルメンディ」。
2015年の「欧州のレストラン100」で、
ナンバーワンになったお店。
言うなれば、ヨーロッパ・ナンバーワンのレストラン。

サン・セバスチャンから高速で
100キロ以上移動したビルバオの郊外。
完全な農村地帯にポツリと店が存在する。

近隣でとれた新鮮な農産品を利用するために、
また自家菜園でもハーブや野菜を育てています。

コンセプトはピクニック。

ミニ菜園や厨房を案内されながら、
その場所で「ワンバイト」の前菜を、何種類もいただいていく。
その演出が凄い!

地元食材へのこだわりが非常によく伝わります。

スモールポーションの小皿料理が、
15皿くらい出るスタイル。

盛り付けも実に美しい!!

「ガーリック・マッシュルーム」
キノコの風味が強烈な、一口サイズのコロッケ的なフライが
一番、おいしかった。

ランチ時間は、13時から17時まで。
のべ4時間。

さて、次のお店は、

中4時間で、
サン・セバスチャンのグルメ・ブームの火付け役となった
老舗「アルザック」に。
バスク料理を世界に広めた店と言ってもいいでしょう。

ここも、10数品が出ました。

地元食材。美しい盛り付け。
そして、伝統的なバスク料理の食材の組み合わせを
活かしながらも、そこに全く新しいエッセンスを注入する
「野心」。というか、「革新性」。
 
「伝統」と「革新」の絶妙なバランスをとりながら、
アッと驚く料理が続いていく、という。
 
ここで一番おいしかったのは、
「ポーチドエッグ」的な玉子料理。

玉子が圧倒的に濃厚で甘い。
そこにサクッとしたフルーツ的な要素やトリュフの風味などが
加味された、絶妙な味わいをかもしだしていた。

「アルザック」の卵料理

最初の店でも出たので、バスクの伝統的な料理のようです。

2軒を比べると「おいしさ」という意味で、
「アルザック」の方が私の好みに合っていました。

結論から言いますと、2軒ともそうなのですが、

バスクの新鮮素材、朝どれ野菜や朝とれた魚介を使って、
伝統的なバスク料理のルールを守りつつ、
盛り付けや調理法には、和食やアジアのスタイルも取り入れて、
斬新な世界観を作り出す、という。

「伝統」と「革新」の絶妙なバランス。
そこに、新しい境地が切り開かれていく、という。

100%の「革新」は、おそらく誰もついて来られない。

「伝統」をしっかりとおさえている。
あるいは、「基本」をしつかりおさえた上で、
「新しいことに挑戦する」というのが、人々を感動させるのか・・・。

と勉強になりました。

全てのビジネスに通じる本質かと思います。

それにしても、1日でフルコースを2連チャン。
最初は、「絶対に無理」と思いましたが、
意外にペロリと食べられました(笑)。

ミシュラン三つ星レストラン2軒を、
1日でハシゴするとどうなるのか?
 
結果は、「圧倒的に幸せになる」ということでした。

 



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