5月5日、たまたま、
世界卓球、女子の決勝戦を見ました。
凄かったーーー!!
第1戦、
伊藤美誠 VS 劉詩ブン(リュウシブン)
劉選手は、日本人に対して37連勝をほこる
日本人キラー。
その劉選手に、17歳の伊藤選手がくらいつく。
見ていて、「もうダメか・・・」
絶対にあきらめない伊藤選手。
集中力と猛烈な粘りで、見事な逆転勝ちをしました。
でも見ていて、「これ、伊藤選手が勝つな・・・」
という予感もありました。
彼女のサーブの時に見せる、研ぎ澄まされた表情を見ると、
集中力が極限まで高まっており、
感情的な動揺が全く認められない。
緊張感を完全に味方につけて、
自分の本来の実力、
本来以上の実力を発揮できている!
まさに「ゾーン」の状態に入っていたと思います。
樺沢の新刊
『いい緊張は能力を2倍にする』(文響社)
は、まさに緊張を味方につけて、
どのようにゾーンに入るのかを書いた本なので、
この試合を、非常に興味深く見ました。
伊藤美誠選手は、17歳の高校生。
高校生にして、この卓球の世界最高峰の舞台の
決勝戦に立つ。
それでいて、緊張にのまれることもなく、
劉詩ブン選手のプレッシャーに負けることもなく、
本来の実力を発揮できるという、
彼女のメンタルは一体どうなっているのか、
頭の中、心の中をのぞいてみたい衝動にとらわれました。
続く平野選手、石川選手が破れ、
残念ながら1-3で中国に敗れてしまいましたが、
その差はわずかなものに感じました。
今回の卓球女子チームの平均年齢は18歳とのこと。
「若さ」というのは、「経験不足」ではなく、
経験がないぶん、余計なことを考えずに、
今という一瞬に集中できるのかもしれません。
将棋の藤井聡太六段の活躍を見ても、
そんなことを感じます。