「たとえ明日、世界が滅亡しようとも
今日私はリンゴの木を植える。」
（マルチン・ルター）
明日からの二日間、
３月２８日（土）と２９日（日）。
東京都小池知事による
「不要不急の外出自粛の要請」を受けて、
多くの商業施設が閉鎖されるようです。
スポーツジムに行こうかと思ったら、「臨時休業」。
映画でも見ようかと思ったら、やはり「臨時休業」。
本でも買いに「蔦屋家電」に行こうと思ったら、
やはり「臨時休業」。
では、何するのか？
いつものように、
朝から晩まで「本の執筆」をすると思います。
なぜ？
楽しいから。
そして、やりがいを感じるから。
そんなことを考えていると、
マルチン・ルターのある言葉が、
思い出されました。
「たとえ明日、世界が滅亡しようとも
今日私はリンゴの木を植える。」
有名な言葉なので、
一度は聞いたことがある人も多いでしょう。
世界滅亡の日に、あなたは何をしますか？
「世界滅亡とは、物騒なことを言うな」と
思うかもしれませんが、
「コロナ感染」に加えて
「イナゴの大発生」「世界的な株価の大暴落」。
ハリウッド映画であるならば、
あと２つ、３つは事件が重なって、
世界滅亡の危機に瀕するでしょう。
実際、どうなるかはわかりませんが、
「最悪の事態」を想定して、
「心の準備」をしておけば、
少なくともパニックはならずに、冷静でいられるはずです。
世界滅亡の日に、あなたは何をしますか？
２０年前の自分なら、
「今まで食べたものの中で、１番おいしいものを食べる」
と答えたかもしれませんが、
今の私の答えは、一つです。
「たとえ明日、世界が滅亡しようとも、
今日私は新刊の原稿を書く。」
（樺沢紫苑）
絶対に出版されない原稿。
決して本になることはないかもしれない原稿。
しかし、それは自分自身の生きる証明。
あるいは、生きた証明でもあります。
あるいは、「本を書く」というのは、
「自分と向き合う」ということ。
死の直前まで、「自分と向き合う」ことを続けていきたいし、
それが「生きる」ということだと思うのです。
ということで、私は、今週末も
「新刊の原稿」を書き、
世界が滅亡する最後の日にも、
「新刊の原稿」を書きます。
それにしても、一部地域では、
「スーパーでの買い占め」がひどいようです。
スーパーで買い占めをする人は、
世界滅亡の日に何をするのでしょう？
間違いなく、
「食品」や「トイレットペーパー」を買うために、
行列に並ぶでしょう。
今の人々の行動は、
「理論」とか「整合性」を超えています。
追い込まれると、人間は「本性」
というか、「素」の自分が現れてくる。
それは、すぐに変えられるものではありません。
ですから、明日、世界が滅亡するとわかっていても、
「今の不安」を緩和するために、
不毛な行列にならばざるを得ないわけです。
あなたは、
世界が滅亡する最後の日に何をしますか？
そして、明日、明後日で何をしますか？
追い詰められたときの「時間の使い方」こそが、
あなたの「あり方」であり、あなたの「生き方」、
そのものです。
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