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「滝行」体験

都内某所で、「滝行」を行いました。
その体験をアウトプットしておきましょう。

気温は何度かわかりませんでしたが、
かなりの肌寒さ。
そして、水温もかなり冷たかった。

我々武術のチームは7人。
その前に、20代の若者、2人が滝行を行いました。

滝行の時間は3分ちょっとですが、水温がかなり低く、
水量も強いので、3分でも相当大変です。

若者1人目は、堂々としており、無難に成功。

2人目の若者は、滝に入る前に、頭から水をかぶった
状態で水温の低さにびびってしまい、
身体がガクブル状態になっていました。

滝に入ると、さらに狼藉した状態となり、
同伴した僧侶もその状態を察知し、
結局、滝の水量が弱い手前の部分での行となりました。

次は、我々、武術チーム。

いつもは師匠が先陣を切りますが、
今回は師匠は足の怪我で山道を歩けない、
ということで滝場までは来ていません。

そこで
武術チーム、最古参の1人である私が、
先陣を切ることになりました。

自分の直前に、「びびってしまった人」を見る
というのは、イメージトレーニング的に非常によろしくない。

とはいえ、武術チームの先陣として、
恥ずかしくない行をしないといけません。

まず、膝下10センチほどの水に入ります。

ここに来てすぐに、手のひらで水温は感じてはいたものの、
両足が水に入ると、思った以上の冷たさです。

まず、顔に三回、胸に三回、頭に三回、水を被ります。
やはり、冷たい。

そして、桶で頭から水を被りますが、やはり冷たい。

というか、余計冷たい。

先ほどの「ガクブル青年」の気持ちがわかりました。
身体が、かじかみます。

とはいえ、「待った」はできないので、
山の神様と水の神様にご挨拶して、滝壺へとすすみます。

が、その時点で足がかじかんで、
思うように足が動きません。

寒さで筋肉が硬直しています。

思った以上にきついな。

しかし、今回で滝行は4回目。
過去には「3月」にもやっていますが、
3月のときと比べると、今回はまだ冷たくはありません。

「3月の滝行をクリアできた自分」が、
今回、失敗するはずかない!

『ストレスフリー超大全』にも書いてある
「過去の自分との比較」によって
自分をふるいたたせます。

さて、滝壺の方に進み、まずは水量の弱い滝の下(手前)に入ります。

うわーーーっ。
まだ、水量が少ないのに、この水圧。そして、この水量。

30秒ほどして、滝壺の一番奥。
水量の多い部分に進みます。

ものすごい水量と水圧。
姿勢を維持できず、まず足がよろけます。

これはまずい。
そこで、砂と岩がゴロゴロする滝壺の下に
足裏をはわせて、一番安定できる部分を探してそこに立ちます。

姿勢が安定しました。
すると、心も安定します。

しかし、水量が凄い。
顔にも水がそうとうに流れてくるので、
息をするのも大変なほど。

時々、水圧が強まり、ハンマーで
頭、首、背中が、ガツーンと殴られてるイメージ。

この水圧で、脳震盪になるのでは、という恐怖も走りますが、
恐怖を振り払いながら、真言を唱え続けます。

30秒ほどして、「しゃがめ」の合図が出たので、
滝壺の奥の一番水量の強い部分に、しゃがみます。

この時点で、胸の上あたりまで、水が来ます。

水が容赦なく体温を奪います。

低体温+水圧との戦い。
今回は、過去、4回の中では最も水圧がキツかった。

ものすごい水圧がかかり、身体揺さぶられます。

そこで師匠のアドバイスを思い出します。
「力を受け止めるのではなく、受け流せ」と。

落下する水の水圧を受け止める。
対抗するのではなく、受け流すようにする。

明らかに先ほどまでの自分は、
姿勢を維持するのに精一杯で、
筋肉を硬直させ、水圧に抵抗していたのです。

自分自身が水になったイメージ。
水と一体化するイメージ。
を思い浮かべます。

そうすると、不思議なことに、水圧がなくなり、
痛みや圧力も感じなくなり、自分の周りを
水がゆるやかに流れるようになりました。

水の流れに身を任せつつ、水と一体化したかのような感じです。

すると、不思議なことに、先ほどまでの猛烈な冷たさも、
さほど気にならなくなりました。
というよりも、むしろ身体がポカポカしてきました。

その間、絶え間なく、真言は唱え続けているわけですが、
自分の中で何かのスイッチが入ったことはあきらがてす。

周囲を見る余裕もできましたので目を開いて、
正面を見すえ、あるがままを観察します。

1秒がとっても長いです。

たった1秒の間に、いろいろな考えが頭をめぐります。

時間が止まったような感覚といってもいい。

「今」しか存在しない。
マインドフルネスの状態。

前回の滝行では、最後の30秒くらいは、
「あと何秒続くんだ?」
「まだ終わらないのか?」
と考えていたのが、今回はそんな雑念も浮かびません。

滝と一体化しながら、滝の流れ、水の流れ、
周囲の風景。一瞬一瞬を感じとっているうちに、
終了の合図が訪れました。

水から上がった後、本来だともの凄く寒いはずが、
身体がポカポカしていました。

このように、滝行はわずか3分ちょっとの短い時間ではありますが、
実際には10分くらいもの長い時間に感じられます。

圧倒的な不安、恐怖という限界状況の中、
自分自身と向き合う。
非常に特別な体験ができるのです。

これだけの不安、恐怖を克服できたのですから、
日常的に存在する大部分の不安や恐怖は、
たやすく乗り越えることができます。

限界状況に陥っても、時間が止まったかのように冷静に
対処できるのです。

他の武術メンバーも、全員、堂々とした雰囲気で滝行を終了。
みなさん、たいしたものです。

滝行は、夏に行っても意味がない。
冬に行うので、厳しさが何倍にもなり、本当の修業になります。

12月、1月、2月で、また行きたいと思います。

樺沢の
滝行の動画は、コチラから。

https://www.facebook.com/kabasawa2/videos/3575878655801927
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