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テレビは全て「演出」である

プロレスラーの木村花さんが自殺した(とみられる)
ニュースに注目が集まっています。

出演中の人気番組「テラスハウス」の中で、
彼女が他の出演者に対して厳しい言葉を発したことなどに対して、
視聴者などからSNS上で誹謗中傷が相次いだためではないか、
と推測されています。

SNSでの誹謗中傷を苦にしての自殺。
非常に痛ましい事件です。

この事件に関して、非常良い分析記事がありました。

テラハ・木村花さん急逝、現場に問う不幸の元凶
何が22歳女子プロレスラーを追い詰めたのか

https://toyokeizai.net/articles/-/352379

ポイントは

リアル男女の恋愛模様を描いているかのように演出されている
「フェイク」であるということを、
見ている側が忘れてしまいがちなのだ。

木村さんはあくまでも「ショー番組の出演者」だ。
番組で描かれたものは「真実」ではない。
そこには演出が加えられている。
たとえ彼女が共演者に向かって語った言葉が
「彼女が言ったそのまま」であったにしろ、
その言葉が発せられた背景や文脈は、
多分に「演出されている」と考えなければならない。

あえて言えば、ドラマで悪役を演じた俳優さんのことを、
ドラマの中でその俳優さんが語ったセリフを元に
「悪いやつだ」と判断して、
誹謗中傷するようなものなのではないか。

テレビというものは、
全て「演出」が含まれるのです。

ニュースもそうです。
全て「部分的に切り取られたもの」である。

「街の人の声」というのがそう。

コロナ関連で、
「給付金10万円」が決まったときのニュース番組。

「いつもらえるかわからない。スピード感がない」
「10万円は金額が少なすぎる」
二つのニュース番組を見ましたが、
安倍首相を批判する「街の人の声」ばかりが、
紹介されていました。

「10万円もらえてうれしいです」
という人も、絶対にいるはずなのに、
肯定的な意見は、一つも紹介されない、
という不自然さ。

これが「演出」です。
別名、「大衆操作」とも言います。

テレビのニュースや情報番組に
真実などないのです。

ましてや「バラエティ」や「娯楽番組」であれば、
「演出」などは当たり前。

そこにいちいち腹を立てたり、一喜一憂するのは、
時間と精神エネルギーの無駄としか言いようがありません。

誰かを悪者にして視聴率を稼ぐというテレビのやり口。
そこに、まんまと乗せられているだけなのです。

テレビに、真実などありません。
もちろん、新聞や雑誌、ネット情報にもないでしょう。

この私の記事ですら、
私は正しいことをしっかり伝えようと思って書いてはいますが、
100%正しいかといわれれば、それはわかりません。

真実などない。

しかし、バランスよく情報をインプットして、
想像力をたくましくすることで、
真実に近づくことはできます。

何か一つの情報や発信を真に受ける
というのは、非常に危険です。

情報は、先入観を排除して、
ニュートラルに受け止めるべきなのです。

安易に信用せず、
「本当はどうなのだろう?」
という視点は、絶対に必要です。

そんな、間違った情報にふりまわされずに
正しい情報判断をできるようになっていただきたい!
という思いで書いたのが、
私の『インプット大全』であります。

例えば「3点インプット術」(P57)。

賛成派、反対派、中立派。

立場、主義、主張が全くことなる、3人、3冊、3つの情報源。
それらを比較対照し、共通部分に関しては、
おそらく「正しい」、と言えるでしょう。

コロナの感染者数が多かった頃の人々の反応。
非常にエキセントリックなものが多かったですね。

短絡的、感情的なインプットは、
間違った判断しか導きません。

コロナ感染も一段落しましたが、
情報を受け取る場合は、
「ニュートラル」(中立)な姿勢ということを
忘れないで欲しい。

改めて、冷静になった今だから
言いたいと思います。

自分の間違った理解で、他人を攻撃し、
誹謗中傷し、自殺まで追い込んでしまう。

あっては、いけない事件です。

とはいえ、SNSで誹謗中傷を書き込まれることは、
よくあることです。
そんな場合の対処法についいては、
改めてお伝えしたいと思います。

追伸

もっと情報をニュートラル(中立)に
受け取れるようになりませんか?

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コメント

  1. モト より:

    テレビ録画して見てます。最近は、悪いニュースばかりで嫌になります。たまには、親切したこととか感動したことを集めた心が暖かくなるニュースを放送して欲しい

  2. よっさん より:

    こんにちは、樺沢先生のYouTubeをいつも視聴しています。睡眠運動朝散歩の重要性を知り、日常生活に取り入れています。
    さて、自粛生活の中で10万円給付はありがたいと思った一人なのですが、私のように受け止めている人は少ないのかなと思っていましたので、テレビは演出だという樺沢先生のご指摘には納得しました。
    情報をニュートラルに受け取るには自分が得た情報を比較分析することが求められるので、とても難しいことかも知れませんが、情報に一喜一憂しない、振り回されてネガティブにならないためには、とても大切なことだと思いました。
    先生のご指摘はいつも参考になります。
    ありがとうございます。

  3. ズン・オビ より:

    いつも勉強になる動画、ありがとうございます。
    私は大学時代に「メディア論」という講義を受けて、事実とメディアとの違いを知ることが出来ました。
    私は、現代社会で上手く生きていくには情報リテラシー能力が大切だと考えます。
    テレビでの断片的な報道や情報からさらに深く読み込む力が情報リテラシー能力ではないかと思います。
    この力をアウトプットする、先生がお勧めするアウトプット能力も大切ですね。

    最後に
    人はなぜ、噂といった事実ではない情報を知りたいと感じたり、それが記憶に刷り込まれたりするのでしょうか?

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