あなたが病気になる理由

昨日、大盛況にて開催された
「これからの健康を考えるシンポジウム」。

樺沢の講演セッションから、
全ての人に知っていただきたい
「最も重要な部分」を、要約してお伝えします。

あなたは、健康ですか？

病院に通っていない人は、「健康」と答えるでしょう。

では、「健康」の定義は？

ほとんどの人は、「病気ではない状態」と答えます。

それこそが、多くの人が知らず知らずのうちに、
病気になってしまう理由です。

自分の状態を「健康」か「病気」か。
の二者択一で考えている。

自分は、「病気」ではないからと安心して、
予防のための生活習慣を何一つ、行わないのです。

「病気」になってから、ほとんどの人は、
病院だ、薬だ、生活習慣改善だと大慌てしますが、
一旦「病気」になると、そう簡単に治るものではありません。

なぜならば、「病気」とは、「不可逆的な状態」。
そう簡単には、元に戻らないから「病気」なのです。

では、どうする？

ほとんどの病気は、ある日、突然、なるものではありません。

調子が良かった人が、
明日、突然に「うつ病」になることは、まずあり得ないです。

血糖値やグリコヘモグロビン（血糖に関する数値）が全く正常な人が、
明日、突然に「糖尿病」になることはありません。

「うつ病」になる前には、「うつ病予備軍」「前うつ」「軽うつ」、
あるいは「脳疲労」と呼ばれる、「未病」の状態が、
何週間か、何ヶ月かあって、
それが「うつ病」へと進展します。

検診で、「血糖値高め」を指摘された。
糖尿病予備軍（未病）の状態なのに、暴飲暴食を何年か続けて、
「糖尿病」になるのです。

メンタル疾患や生活習慣病は、「未病」（予備軍）を経て、
病気を発病します。

では、「病気」と「未病」の違いは、何でしょう。

「病気」は、不可逆的。
「未病」は、可逆的。

これが、決定的な違いです。

「脳疲労」の状態であれば、１～２週間の休養、
睡眠、運動、朝散歩の生活習慣改善で、かなり改善します。

しかし、一旦「うつ病」が発病すると、休養だけでは、まず改善しません。
薬物療法に睡眠、運動、朝散歩の生活習慣改善を加えても、３ヶ月以上。
場合によっては、半年、１年。
３年たっても、治らない人もいます。

「未病」は、可逆的。
一旦、「病気」を発病すると、不可逆的。
そう簡単には、治らない。

では、どうする？

「未病」の段階で発見し、
休養や生活習慣改善（睡眠、運動、朝散歩）をすれば、
「病気」の状態には、そうそう進まない！

つまり、病気にならない、ということです。

「糖尿病」や「高血圧」も同様。

「血糖高め」「血圧高め」を指摘されているのに、
何もしないので、
いや「暴飲暴食」「運動不足」「睡眠不足」を続けるので、、
数年後に「病気」の状態となる。

そうすると、
一生「インシュリン注射」を続ける。
一生、「降圧薬」を飲み続けることになります。

「病気」とは、「不可逆」な状態。
（もちろん、治る場合もありますが、簡単ではありません）

「健康」か「病気」の二分思考の人は、
「未病」を意識できないのです。
（概念として意識しなければ、認識すること不可能）

検診で医者から「異常」を指摘されても、
まだ「病気」じゃないからとも、放置してしまうのです。

「未病」の段階なら、簡単に治せる！！

そこを強く意識して欲しい。

ちなみに、
糖尿病患者は1000万人、予備軍はさらに1000万人。
高血圧患者は3000万人、予備軍はさらに2000万人。
うつ病患者は100万人、予備軍は数100万人。
いると言われます。

つまり、40歳、50歳を超えると、
ほとんどの人は、何がしかの病気の予備軍にいる
と思うべきです。

だから、今すぐ、
生活習慣改善をして欲しい。

睡眠、運動、朝散歩。
そして、食事。

若い人も、関係ない話ではなく、
将来、必ず「未病」→「病気」に向うので、
今から生活習慣を意識すべきです。

未病で気付き、生活習慣改善で、病気を予防する。

これが、樺沢が考える、究極の「予防戦略」です。

まずは、
「睡眠、運動、朝散歩」からはじめませんか？
（食事療法も大切ですが、実行するのは敷居が高いので）

追伸
睡眠、運動、朝散歩の屋のやり方がわからない。

という方は、
睡眠、運動、朝散歩の教科書。
『ブレインメンタル強化大全』（サンクチュアリ出版）

をお読みください。

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