精神科医の悩み相談室

働くぐらいなら、死んだ方がまし ~精神科医の悩み相談室

【質問】

うつ病なのか単純に元からの性格なのかどう判断すれば
いいのでしょうか?

僕は、働くぐらいなら死んだ方がましだと
16歳ぐらいの時から思っていました。

就活シーズンになった今もその気持ちは変わっておらず、
実行するときが来たかと思い、
10日ほど前からご飯を食べずにいます。

これは、うつ病なのでしょうか?
それとも単純に性格の問題なのでしょうか?

(とんとんとんさん、21歳、男性)

【回答】

ここに書かれた内容からですと、
「うつ病」を疑わせる徴候はほとんどないと思います。

「死にたい」という気持ちが、5年もの間、変わらず続いている
としたら、それは「うつ病」ではないでしょう。

「うつ病」であれば、浮き沈みや波がありますので、
同じ状態がズーッと続くということは、
「うつ病」とは考えづらいです。

ということで、性格的な要素が大きい気がします。

さて、「働くぐらいなら死んだ方まし」と言いますが、
働くって、ものすごーーーーーく楽しいことなんですが、
知っていました?

あなたがしたことによって、人が喜び、あなたに感謝する。
あるいは、仕事を通して、いろいろなことを学び、
自己成長、いろいろなことができるようになって、
自分のやりたいことを実現できるようになっていく。

まさしく、RPG(ロールプレイングゲーム)を
現実でやっているようなものです。

もちろん、仕事のたいへんな部分もあります。

ただ、たいへんな部分もあるからこそ、
「やりがい」や「達成感」も大きいのです。

「働くぐらいなら死んだ方まし」というのは、
「働く」=「つらい」「苦しい」「たいへん」
というイメージだけでとらえていませんか?

「働く」=「楽しい」「感謝される」「ありがとう、と言われる」
「社会に貢献できる」「お金がもらえる」「自分が評価される」
「自己成長できる」という部分も、間違いなくあるのです。

ということで、一度も働いたことがないのに、
「働く」=「つらい」「苦しい」「たいへん」
と決めつけるのはもったいないです。

ということで、死ぬのはいつでもできるので、
とりあえず働いてからでも遅くはないと思います。

【表紙】感情リセット

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コメント

  1. 椰子 より:

     私もバイトも働くのも嫌いでした。働かなくて良いならどんなに幸せだろうと思います。でも、失業して毎朝行く場所がなくなったら、社会の中の一員でない、つまり現代に生きていないみたい。自分の影が薄くなったみたいで、とても寂しかった。仕事に疲れて家に帰るということも幸せなことなのですね。働いていると、僕が生きていることを社会の人々が知っているのでした。
     ただ、今は仕事が多すぎて仕事が嫌いです。もう少し時間がないと働くのは、やっぱり辛いです。つまり、程よい時間を継続して働くことができたら、一番幸せになれるだろうと思います。質問者のかたは働くのが嫌なのではなく、人とお話しをすることが苦手なのではないでしょうか。自分がそうですから。仕事がつらいんじゃなくて、コミニュケーションが下手なためにいつも寂しい思いをする。私はそれが永遠のテーマでして今でも苦労の連続です。しかし、働くこと自体は幸せを連れてくる要素があるので、やっぱり働いていて、よりよく働けるように努力することは幸せなことだと思います。

  2. 第一志望無職 より:

    いくら客から感謝されようが嫌な同僚や上司に揚げ足をとられて文句を言われてしまえば台無し。
    働く楽しさよりも辛さの方が圧倒的にあるとおもいます。

  3. 働きたくない より:

    私は働くことは嫌いですがマイペースで作業ができるのは嫌いではありません。
    DIYなどが好きなので働くくらいなら節約のための作業をしていきたいです。

    収入があったころは働いてばかりで浪費でストレス解消しようとしても逆にストレス溜めたりお金を使っても何をしても楽しくありませんでしたが、働く時間を減らすことで収入は減っても節約して少しずつ貯金していったり有意義にお金と時間を使うことができるようになりました。

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