魂揺さぶられた。5回泣いた。
映画ファンなら、当然、泣くだろう。
松竹映画100周年記念作品の名に恥じない。
映画愛にあふれた作品。
89歳となる山田洋次監督も、まだまだ健在ですね。
ストーリーは、ベタな話でありますが、圧倒的に役者の力が強い。
さりげないセリフに、涙がボロボロと流れてきます。
沢田研二のすごい存在感。
小林稔侍、宮本信子の心を動かす演技。
原節子をほうふつさせる往年の名女優役がどはまりの北川景子。
永野芽郁の圧倒的なかわいらしさ。
そして、安定の菅田将暉。
ここまで、俳優が魅力的な作品は、なかなかない。
志村けんさんが主役を務めていたら、さらにどハマりだっただろう。
コロナ禍で撮影が中断されるなど撮影に苦労されたようですが、
コロナの描写も含めて、「映画館を応援しよう!」
というテーマが加えられたところは、本当に良かった。
やはり、映画は映画館で見ないと!!
主人公のダメっぷりが凄く、
前半、見ていてつらくなるほどですが、
「ギャンブル依存症」の怖ろしさをここまで辛辣に描いた作品は
今までなかったでしょう。
もしあなたが、映画を愛しているのなら、
ものすごく楽しめるはずです。
『キネマの神様』樺沢の評価は・・・ ★★★★ (4・3)
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