先日2017年4月13日から発売の
樺沢の新刊『神・時間術』。
その中で、ページ数の関係でカットされた
「幻の原稿」があります。
その一つを、今回、公開したいと思います。
前回の続き「睡眠ブレインストーミング」の後半をお届けします。
─ ─ ─ ─ ココから ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─
■「睡眠ブレインストーミング」の具体的方法
「睡眠ブレインストーミング」のためには、
寝る前に関連した情報を脳に詰め込む必要があります。
詰め込まれた情報が、寝ている間にわかりやすく整理されるからです。
例えば、私の場合ですと、本の目次を書くときに
「睡眠ブレインストーミング」を使います。
本の目次を書くというのは、とてもたいへんな作業です。
目次というのは、「本の設計図」です。
設計図なしに本を書きはじめても、良い本が書けるはずがありません。
この目次を、ばしっと「これしかない!」という形に決まるまでに、
私の場合2~4週間かかります。
つまり、1ヶ月かけて「目次」を書くのです。
まず、とりあえずの目次を書きます。
そして、それを直す。
さらに修正をしていく。
それでも、わかりづらい。流れが悪いのです。
そんな時、寝る前の15分で、「目次を書く」という作業を行います。
「あーでもない、こうでもない」と試行錯誤したら、
結論は出さずにそのまま眠ります。
そして、朝、目を覚ますと。「わー、できた!」と驚きます。
あれほど決まらなかった目次が、頭の中で完成しているのです。
そのままパソコンを立ち上げ、
頭にできあがった目次を忘れないうちに入力していきます。
何をかくそう、本書の目次を書く時も、
この「睡眠ブレインストーミング」を使ってまとめました。
「睡眠ブレインストーミング」は、
普通のビジネスマンでも簡単に応用可能です。
例えば、A案とB案、
どちらを採用するか迷うような場面があります。
A案もB案も一長一短で、なかなか判断がつかない。
そんな時は、
寝る前に、どちらの案がいいかを、
徹底的に試行錯誤します。
その時、模式図、略図、イラストを書いたり、
関連する写真を並べてみたり、
視覚的なイメージを頭に取り込むといいでしょう。
夢は「視覚」イメージとして現れるので。
15分ほど試行錯誤したら、
そのまま布団に入って眠ってください。
そうすると朝になると、
あれだけ悩んでいたのがウソのように、
どちらの案がいいかがスッキリと見えてきます。
あるいは、それを超越するようなC案を思いつきます。
「睡眠ブレインストーミング」の結果は、
10分もすると忘れてしまいますので、
「これだ!」というものが閃いたら、
とくにかく飛び起きて、1分以内にメモすることです。