日本でも、熟成牛が流行っていますね。
アメリカでは昔からありましたが、日本では最近のことです。
牛肉を熟成させると、旨味系のアミノ酸が増えて、
おいしくなるのです。
肉は熟成させるとおいくしなる、ということは知られているわけですが、
Facebook、ブログ、メルマガなどに書く記事も、
「熟成」させた方がおもしろくなる。
というのは、あまり知られていないかもしれません。
FacebookやTwitterなどのSNSでは、
今、体験していること、体験したばかりのことを、
実況中継か、速報のように伝えるのがいい、
と思われています。
あるいは、ブログでは、
今日あった出来事を書く人が多いと思います。
私のFacebookをフォローしている人はわかると思いますが、
私のFacebookでは、実況中継や速報の投稿は、
非常に少ないです。
では、どうしているのかというと、
昨日あった出来事を記事にする、
ということです。
例えば、映画を見ても、
映画を見た直後に記事にしないで、
一晩、二晩寝かせてから記事にするのです。
これを私は、「記事の熟成」と呼びます。
映画を見た直後に投稿すると、
「すごい!」「おもしろい!」「感動した!」といった
感情言語だらけの投稿となります。
なぜならば、映画を見た直後ですから、
まだ感情が動いていて、
冷静に分析することができないからです。
映画を見た直後の投稿は、
感動をビビッドに伝えられますが、
深い記事は書けないのです。
そこで、一晩、二晩寝かせて、熟成します。
そうすると、「感情」が少し落ち着いてきて、
冷静に見返すことができます。
洞察も深くなって、筆致も鋭くなります。
これが、「記事の熟成」の効果です。
私も、たくさんのFacebookやブログ、メルマガを読んでいますが、
意識的に「記事の熟成」をしている人は少ないと思います。
今日あった出来事は、今日中に記事にしないと、鮮度落ちしてしまう。
そんな恐怖感に支配されているのでしょう。
まあ、ニュースの解説とかなら、
「鮮度落ち」しますが、
映画や本の感想などは、
「記事の熟成」をしたほうが、より深く、鋭い記事が書けるのです。
Facebookなどを見て、
あまりにも実況中継にとらわれている人が多いので、
今日の記事を書いてみました。
浅い記事をたくさん投稿するよりも、
深い記事を一つ投稿したほうが、
いろいろな意味で反響も大きく、読者にも好まれるものです。
「記事の熟成」。
Facebook、ブログ、メルマガをやっている人は、
是非、試してみてください。