普段テレビを見ない私も、
お正月は家内の実家で過ごしながら、
結構、テレビを見ています。
昨日は、『君の名は。』の新海監督の『秒速5センチメートル』を見ました。
良かったですね。
#『君の名は。』と『秒速5センチメートル』。どちらが傑作か?
#『君の名は。』のラストより、『秒速5センチメートル』のラストが
切なくていい。
といった議論や意見がありましたが、
その意味がようやくわかりました。
ハッピーエンドが嫌い。
バッドエンドが大好きな私としては、
『秒速5センチメートル』は、かなり好みの作品であり、
そのラストの切なさは、たまらないものがありました。
『秒速5センチメートル』に、どんなテーマを読むか。
「思ったようにいかない、切なさ、悲しさ」といった
共感メッセージなのか。
それとも、「好きなら、さっさと告白しろ!」と、
行動を促す、積極的なポジティブなメッセージなのか。
私は、「好き」なのに「好き」と言えない主人公に、
「さっさと告白しろ!」と言いたくなります。
私の座右の銘は、「今を生きる」です。
真に今を生きると、
「失敗」はあるかもしれないけど、「後悔」はなくなります。
「告白して、ふられたらどうしよう」という不安。
でも、告白しないと、後から絶対に「後悔」するのです。
恋愛に限らず、自分が「やりたいこと」、全てそうです。
なぜならば、「明日」は存在しないから。
「今日、告白できなくても、明日がある」と思うのでしょうが、
「今日、告白できない人」は、明日も告白できない。
いつのまにか、1年がたち、10年がたつ。
「もし、あなのとき◯◯していたら」という後悔に呪縛され、
その影響を10年後もひきずります。
そんなことを普段から思っていたので、
この『秒速5センチメートル』には、ものすごく共感しました。
主人公は、告白できなかった自分を、
9年後に後悔することになるからです。
思いは、「今」しか伝えられない。
チャンスというのは、そうそうあるものではないのです。
告白して、うまいく。うまくいかない。
という結果主義にフォーカスするから、
おかしなことになります。
自分の「あなたを好きだ!」という”思い”を
伝えることに意味があるのです。
仮に、その恋が成就しなくても、
その思いは、彼女の記憶に一生の残るのです。
それって、「一生忘れられない人」になる、ということ。
それって、素晴らしいと思いませんか?
そして、そのテーマが引き継がれたのが、
『君の名は。』
この作品では、結果主義ではなく、
「思いを伝える」ことが、主人公の最終目的になっている点が、
注目ポイントです。
さて、昨日、『秒速5センチメートル』を見る前に、
NHKEテレの
『新世代が解く!ニッポンのジレンマ元日SP「“根拠なき不安”を越えて」』
という番組を見ていました。
大学生や20代の若者と、若手知識人が、
「根拠なき不安」を題材にトークする番組。
昔あった「しゃべり場」と同じパターンですな。
これが、とてもおもろしかった!
というか、
「俺も出演させろ!」って心の中で叫びながら、
テレビを見ていました。
「根拠なき不安」を消す方法。
私の中では、完全に答えが出ています。
「不安」というのは、
未来を考えるから湧き上がってくる感情です。
「今」に完全に、フォーカスできれば、
「不安」という感情はなくなるのです。
「もし、将来◯◯したら」という未来フォーカスが、不安の原因。
「もし、将来、なにが起きようが、今やれることをやる」
「今、この瞬間に最善を尽くす」。
これ以外の対処法は存在しないのです。
というか、「将来1%起きるかわからない不確定な未来」について
考えることに膨大な時間消費することは、最大の時間の無駄です。
「思考」している暇があるなら、さっさと「行動」すべき。
「今できることは何か?」
「今すべきことは何か?」
そこを、とことん考える。
自分として、120%やりきった結果として、
マイナスの出来事がおこったとしたら、それはしょうがない。
タイムマシンで戻ったとしても、
やりなおしする余地がないくらいに、
今のこの瞬間に最善を尽くそう!
これが、私が考える「今を生きる」という意味であり、
“「根拠なき不安」を完全に消す方法”です。
「今にフォーカスする」って、とても難しいことかもしれませんが、
最近、流行っている「マインドフルネス」というのは、
「今にフォーカスする練習」そのものであります。
「今にフォーカスする」することができれば、
不安は消えます。
今という一瞬を大切に、全力で生きていく。
きちんとできれば、「不安」も「後悔」もなくなる。
ある意味、人生の必勝法。
今、好きな人がいるなら、今日、「告白」してみたらどうだろう?
それが、「今を生きる」ってことだ。
2018年。
「今」の連続体である、この1年を、
全力で駆け抜けたいと思います。