書評/映画評

青くて痛くて脆い ~親しき仲こそ、”言葉”が重要

グッと来た。
『青くて痛くて脆い』、すごく良い映画だ!!
 
まあ、一言で言うと「さっさと告れ!」という話。

YouTubeでも何度言っているが、
好きだったら、さっさと告った方が良い。

告るのを先延ばしするのは、
彼女を別の男に差し出すようなものだ。
 
映画、ドラマ、漫画の主人公が、
さっさと告ってしまったならば、
ほとんどの恋愛ドラマは成立しない(笑)。

また、実際「さっさと告れない人」が、
若者のかなりの割合で存在するだろうから、
間違いなく「告れない主人公の話」には需要が存在する。
 
だけど、おじさんは、敢えて言いたい。
「さっさと告れ!」
 
この映画は、さっさと告らないと、どれほど不幸なことになるのか。
それを詳細にシミュレーションした作品とも言える。
 
最初のうちは、見ていてチョーじれったいのだが、
最後まで見ると、本作のテーマも「さっさと告れ!」。

さらに、「今からでもおそくないぞ」
と後押ししているところが、私が本作が好きな理由。
 
「さっさと告れ!」を、もう少し精神科医らしい
かっこいい言葉で言い換えるのなら、
「親しき仲こそ、”言葉”が重要」となる。

言葉不足は、コミュニケーション不足。
お互いわかり合えている感じが、一番危うい。

非言語的コミュニケーションの威力は強いが、
「非言語」に頼りすぎると、足をすくわれることもある。

 
恋愛もそうだし、夫婦関係もそうだし、友人関係、
ビジネスのつきあいもそうだ。

お互い、わかり合っていると思っていたら、実は全然違った。
とか、ほんの些細な出来事を、
きちんと言葉で説明しなかったがために、
大事態にいたってしまうことは、
人生においてよくあることだ。
 
「傷つくのが怖い」「傷つきたくない」という若者に対する
樺沢のアドバイスは、「さっさと傷つけ!」である。

「失恋」と「はしか」は同じ。
若ければ若いほどダメージが少ない。
そして、免疫もできる。
 
あるいは、「傷つく」のではなく、
「レジリエンスを鍛える」と言い換えても良い。
だから、好きな人がいるのなら、「さっさと告れ!」。

 
そんな、おやじの恋愛アドバイスなんか役に立つか!
という人は、『青くて痛くて脆い』を見ていただきたい。
 
「さっさと告れ!」
「傷つくのを先送りするな」
というテーマが、若者にも共感できるように、
精緻に、そして繊細に描かれている。
 
思っていることは、言葉で伝えた方がいい。
そんな言語的コミュニケーションの大切さを、
改めて認識させてくれる映画。

 
というと難しいが、見ていて胸が苦しくなるような青春映画。
そして、杉咲花の屈託のない笑顔をみるためだけに、
劇場に足を運ぶ価値がある。

予告編はコチラから
https://youtu.be/QH6AwVzYuVc

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