書評/映画評

アベンジャーズ インフィニティー・ウォー 〜2018年、堂々の第1位の映画!!

いまさらながら
『アベンジャーズ インフィニティー・ウォー』を見ました。

 

見ないつもりでしたが、
「おもしろい」という評判を、最近、結構聞くので、
「じゃあ見ようか」と。

 

それで、私の感想は、ズバリ



時間の無駄。
正直、アホらしい。

 

ドンパチやアクションは凄いが、
そこには何の心理ドラマもありません。

 

人物描写は既に終了しているということなのでしょうが、
主要キャラが死ぬシーンも、
もうちょっと「泣かせる」感傷的な演出とかあるかと思ったら、
アッサリと死んでしまう。

 

そうなると、「へー、死ぬんだ」
くらいのリアクションしかできません。

 

「世界を救う」ドラマを作るために、
そしてアベンジャーズの団結を促すために、
敵役の凶悪化を進めた結果、
数十兆人を殺す虐殺者・サノスという、
ほとんど荒唐無稽なキャラができあがりました。

 

現実感のなさにもほどがある。
このキャラは、ギャグなのか?

 

いくらノンフィクションにしても、
敵役に存在感、説得力がなければ、それと戦う意味も見えてきません。

 

結局、「世界を救う」とか、「勧善懲悪」型のドラマが
完全に時代遅れになっていることを、
見事に証明したのが「アベンジャーズ」シリーズ。

 

それでも、結果のわかった「水戸黄門」を見たい人がいるように、
スパイダーマンやアイアンマンが「出ているだけ見たい!」
という人の気持ちはわかりますが、
そうした主要キャラの扱いが、あまりにも「雑」すぎる。

 

長年のファンの人は、怒らないのかな?

 

サノスのような極悪人を作リ出さなくても、
『アイ、トーニャ』の母親役や、『モリーズ・ゲーム』の父親役のように、

我々が戦わなければいけない相手は、
私たちのすぐそばにいくらでもいるのです。

 

そんな毒親との戦いは、アベンジャーズの戦いよりも、
はるかに激しく、見ごたえがある。
心理的にね。

 

私は、そんな映画を見たい。

 

なので、心理ドラマが全くない、
ドンパチだけのアクション映画を見るのは全くの時間の無駄、
というわけ。

 

タイトルの「インフィニティ・ウォー」というネーミング。

 

究極の戦い。

造り手としては、「エンタメの究極系」という意気込みだが、
私的に「勧善懲悪」の堂々めぐりの末たどりついた、
「出がらしコーヒー」にしか思えなかったです。

 

まあ、余計なドラマはいらなので
アクションだけ見たい人もいるのでしょう。
そんな人は、どうぞご覧ください。

 

これだけヒットしているというのは、
とりあえずドンパチやってればOK。

 

現実社会で頭を抱えているので、映画くらい、
中身がない、脳天気な映画が見たい。
そんな人には、大いに楽しめる作品だと思います。

 

ということで、2018年、樺沢紫苑が選ぶワースト映画。
現時点で、堂々の第1位!

 

おめでとうございます。

 

樺沢の評価 ★ (見るだけ時間の無駄、というかむしろマイナス)

 

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