書評/映画評

キャラクター ~創造と狂気は紙一重

期待通りのおもしろさ。
やっぱり、菅田将暉の演技はいい! 
ダークな漫画を執筆してからの、変化。

(顔もやつれ、実際に体重もかなり落としているだろう)
その演技には、鬼気迫るものが。
殺人鬼演じるFukase(SEKAI NO OWARI)の存在感も凄い。

私の見所ポイントは、圧倒的な画力はあるが、
キャラクターを作り出す力が乏しい主人公、圭吾。
持ち込み作品がボツになって、漫画家を諦めるシーンからはじまる。
圭吾は、「漫画の才能が全くない」と自身でも語る。
しかし、殺人鬼と目が合って「覚醒」する。
言うならば、才能の覚醒だ。

夢をあきらめるのか。しぶとく夢を追い求めるのか。
彼の場合は、「キャラクター力が弱い」
という自分の弱点と向き会うことが、
ブレイクスルーのきっかけになっているのだ。

本作は、『映画大好きポンポさん』の、
「映画の仕事をしたい」という根暗な映画青年ジーンともかぶる。
夢とか、情熱とか、そんなきれいごとではない。

クリエイションというのは、
「狂気」と紙一重であり、正に「命懸け」である。

もちろん、私も本を一冊書くのに「命懸け」である。
1日10時間執筆を30日連続で続けるのは、
「命懸け」でないとできない。

クリエイション(創作)とは、「狂気」と紙一重のところで、
どうやって狂気をコントロールしていくのか。

狂気的なエネルギーを、理性や理論によってコントロールし、
方向性がぶれないようにしていく作業ではないか。

みたいなことを、
『キャラクター』や『ポンポさん』を
見ながら考えた。

そんな深層心理を考えながら鑑賞すると、
『キャラクター』は、なかなかスリリングな映画として楽しめる、

映画『キャラクター』樺沢の評価は・・・ ★★★★ (4・0)

【全動画プレゼント】
あなたの悩みの95%は解決する。
YouTube「樺チャンネル」の全動画2159本のリストをプレゼント中。
今すぐダウンロードしてください。
https://canyon-ex.jp/fx2334/z6j0NW

コメントを残す

*

CAPTCHA