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何かおもしろいドラマがないかと物色していたら
見つけてしまった!!
『フィリップ・K・ディックのエレクトリック・ドリームズ 』
フィリップ・K・ディックの短編からのドラマ化。
まさしく、私のために作ってくれたような最高の企画。
連続ドラマではない。1話完結なので見やすい。
ちなみに、フィリップ・K・ディックは、
私のもっと好きなSF作家の1人。
映画『ブレードランナー』『マイノリティ・レポート』
『トータル・リコール』などの、原作として知られます。
日本では、ディックといってもほとんど知らないのでしょうが、
アメリカでは、こうしたドラマが作られるということは、
今だに人気がある証拠。
うれしいですね。
第1話、「真生活」を鑑賞。
現実と夢。どちらが夢でどちらが現実か、境界不明になるという、
これまたディックらしい世界観。
オープニングの未来世界には、空飛ぶ車が登場し、
『ブレードランナー』のオマージュに
なっているのもうれしい。
分かる人には、分かるよね、的な。
そして、衝撃のラストシーンは・・・
どうであったか。
フィリップ・K・ディック作品の凄さは、
ラストシーンにある。
あまりも衝撃的すぎて、
一般人には絶対に受け入れられない。
あるいは、開いた口が塞がらない。
理解不能ともいう。
読者を、崖っぷちから奈落の底へと突き落とす。
あるいは、今まで積み上げたものを全て、全てぶち壊す。
ちゃぶ台返し的なラスト。
ディックの作品には、予定調和もハッピーエンドも存在しない。
そこが、癖になる。
そして、そこがディック作品の最大の魅力であろう。
『マイノリティ・レポート』『トータル・リコール』
『ブレードランナー』『スクリーマーズ』。
ディック作品の映画化は多いが、ラストシーンは全て原作とは異なる。
どちらかというと、真逆なラストに書き換えられている。
原作通りだと、ハリウッド映画では成立しないので・・・。
それで、「真生活」のラストはどうだったのか・・・。
ああ、ディック原作をそのまま採用した、
認容不能なラストになっている!!
ということで、
『フィリップ・K・ディックのエレクトリック・ドリームズ 』は、
みなさんに全くお勧めできない。
絶対に見ないで欲しい。
最後まで見ると、
ほとんどの人は不快な思いをするからである。
しかし、それが「現実」だったりする。
ディズニー映画のハッピーエンドとか、
そんな都合の良い話、現実世界ではありえないからな。
ディック作品は、ものすごい非現実の作品であるが、
「現実の厳しさ」「社会の冷たさ」という意味において、
現実世界と唯一つながっていたりする。
アメコミヒーローのチョーくだらない、
予定調和の勧善懲悪ものに飽き飽きとした人には
良いかもしれない。
とりあえず、第10話まであるので、当面楽しめそうだ。
外出自粛、楽しいぞーー!!
『フィリップ・K・ディックのエレクトリック・ドリームズ 』。
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