書評/映画評

ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ ~自己開示で人は接近する!

映画『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』。
良かったーー!!
良きハリウッド映画を見た、という感じ。

全寮制の男子高校バートン高。
バカ真面目で嫌われ者の歴史教師ポール(ポール・ジアマッティ)、
問題児の高校生アンガス、そして食堂の料理長メアリー。
そんな3人が、クリスマス休暇で誰もいなくなった高校で、
2週間を一緒に過ごすことに・・・。

「タイトル」も「あらすじ」もちっともおもしろそうではない。
冒頭から30分しても、ドラマもなかなか動き出さない。

しかし、一緒の時間を過ごすうちに、
3人はそれぞれに「自己開示」をはじめ、
それぞれの過去を語り出します。

犬猿の仲に見えたポールとアンガスには、
実は共通点は多く、
父性欠如で育ったアンガスは、ポールの父性に惹かれていきます。

人間か嫌いで心を閉ざしてきたポールが、
心を開きはじめる。
ポールにも父性が目覚めていきます。

学校を抜け出して、ボストンまで小旅行をするくだりは、
ポール・ジアマッティの代表作『サイドウェイ』を思い出します。

本作の監督は、『サイドウェイ』でアカデミー脚色賞を
受賞しているアレクサンダー・ペイン。
『ネブラスカ』も良かったですが、
ロード・ムービーがお得意の監督。
 
父性のテーマ。最近、少なくなっていますが、
「父性テーマの映画は、おもしろい!」と改めて思いました。

『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』 
樺沢の評価は・・・・・・・・・★★★★☆ (4・5)

『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』
予告編は、コチラ
https://youtu.be/p3wtDcMes4k

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