書評/映画評

映画『本心』 ~人の「本心」は、簡単にはわからない

映画『本心』。
凄く良かった。

明日から、朝8時30分からの
一回上映になってしまうので、
あわてて見てきました。

というか、みなさん、
良い映画は、
SNSに素直な感想を書いて、
「おもしろい」と言って欲しい!

本作は、
かなり変化球ではあるのですが、
いろいろと考えさせられる作品。

おもしろいかどうかは、
人によるでしようが、
「考えさせられる映画」というのは
間違いないし、
「考えさせられる映画」は
私は大好きです。

>“自由死”を選んでいた母の本心を知るために、
>AIで母を蘇らせる主人公の朔也(池松壮亮)。

ここまでは、ありがち。
SF映画、SF小説としては、定石中の定石。

なので、
最初の30分は、正直つまらない。

しかし、高校生の頃の片思いの彼女
と瓜二つの女性との出会い。

そして、その女性と偶然、同居することに
なってから、俄然おもしろくなる。

まさかの「同棲もの」!?
これは、予想もしない、意外な展開です。

本作では、「自由死」とは言いますが、
それはいわゆる「安楽死/自殺」が、
制度化された呼び名のこと。

安楽死は、良いのか? 悪いのか?
という問題が問われるのです。

 
一方で、自分の母親が
自分に何の相談もなく「自由死」を
選択したことに衝撃を受ける朔也。

AIで再現された母親から、
「自由死を選んだ理由」(母親の本心)
を聞きだそうとするのです。
 
さらに高校時代の事件の真相。
トラウマの解消、
親子のコミュニケーションの難しさが、
後半になって多層的、重層的に描かれ、
引き込まれます。

 
日進月歩で進化する、
AIなどのテクノロジーの進化。
 
さらに、近い将来、日本人も深刻化する、
貧困層と富裕層の二極化の問題。
 
正直者はバカを見るのか。
それとも、最後には幸せになれるのか。
 
バカ正直に生きてきた主人公、朔也が
どうなってしまうのか・・・。

彼の恋愛は、成就するのか?
最後まで、目が離せません・
 
ただ、池松壮亮の一本調子のしゃべり方は、
彼の魅力なのか。欠点なのか。

いまだに、よくわかりませんが、
本作のバカまじめな生き方をする主人公には、
見事にマッチしているので不思議です。
 
「見逃さないで良かった」と思った作品。

『本心』 樺沢の評価は・・・・・・★★★★ (4・4)

『本心』予告編はコチラから
https://youtu.be/nsddUYTSAK0

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