書評/映画評

未来予知能力を身につける方法

(以下、映画『メッセージ』のスートーリーが書かれています。
 映画を見る予定の方、ネタバレが嫌いな方はご注意ください。)

映画『メッセージ』がおもしろい!!
映画『メッセージ』には、コミュニケーションの本質を描いている!!

樺沢的には、今年いままでに見た映画の中でベストワン作品。
ということで、是非、見ていただきたい映画です。

あるいは、「『メッセージ』を見た!」という人も、
すでにたくさんいらっしゃるようです。

ということで、少しストーリーに踏み込んだ話を書こうと思います。

(映画の予備情報は困る。
 映画ネタバレが嫌いな方はご注意ください。)
 

『メッセージ』の主人公、
ルイーズ博士はエイリアンとコミュニケーションを深めていくうちに、
エイリアンが持つ「未来予知」能力を身につけていきます。

映画の後半になると、何が「未来」で、何が「過去」なのかが
わからなくなります。

「過去」「現在(今)」「未来」が交錯していく。

ここで、映画の理解の上で混乱した人もいたでしょうが、
混乱していいのです。

混乱させるように作っている。

要するに「過去」は「今」につながり、
「今」が「未来」になっていく。

「過去」「今」「未来」は、連続していてループしていく。

「過去」も「今」も「未来」の区別などない。
結局は「今」しかない!!

というのが、『メッセージ』が私達に伝える
重要なメッセージではないかと、私は受け取りました。

あなたは、今を生きていますか?

この、「今を生きる」ということは、非常に大切な生き方です。

病気の患者さんの大部分は、今を生きていません。
過去と未来に生きています。

過去に生きる人は、「後悔」に縛られています。

「あのとき、●●していなければ、今、●●にならなかったのに」
という後悔の念を持つ人は、過去に生きています。

過去に縛られ、過去から逃れられないでいます。

過去の「たった一つの出来事」のために、
今とこれからの未来の時間が、既に無駄に費やされるとしたら、
それはなんという時間の無駄でしょう。

それは、「過去」に生きているということなのです。

「あす、●●したらどうしょう」
「将来、●●したらどうしょう」
といった不安を持っている人は、未来に生きている人です。

「不安な考えの9割は、現実にならない」という研究があります。

起こりもしない、将来の可能性について、
今、何時間も使って、そればかり考えるのは、明らかな時間の無駄。

そうした人は、「今」ではなく、「未来」に生きているのです。

今、楽しければ、それでいいじゃない!!

今、「楽しい」のに、「過去」や「未来」のことを考えて、
不快な気持ち、不安な気持ちになるのは、
ものすごくもったいないこと。
 
今、楽しければ、明日も楽しい。

「楽しい」が、一生続く。
「楽しい」人生になるのです。

そのためには、今の「楽しさ」に気付く必要がある。

誰でも、毎日「楽しい」ことと「楽しくない」「つらい」ことの
両方を経験しています。

「楽しい」ことが100%の人はいないし、
「苦しい」ことが100%の人はいないのです。

だから、「楽しい」と「苦しい」のどちらに注目するかだけの話。

今の「楽しい」に注目すれば、
誰でも楽しく、幸せに生きられます。

それが、「今を生きる」ということ。

あるいは、
今というこの瞬間に、「全力を尽くす」というのが、
「今を生きる」ということ。

「全力を尽くす」ことで、毎日の時間の密度が高くなり、
毎日の「楽しい」、そして満足度が増幅していくのです。

『メッセージ』のルイーズ博士は、
エイリアンとのコミュニケーションに全力を尽くします。

自分の命をはって、ありとあらゆる、できる可能性のあることを、
全力で行っていく。全部戦略の実行者です。

手抜きもしないし、妥協もしない。
 
凄い生き方です。
それが、「今を生きる」ということ。

ルイーズは、未来予知能力を身につけていくのですが、
「それってSF映画の話でしょう?」
「そんな未来予知能力なんて、あるはずない」
と思うでしょうが、私は違うと思います。

なぜならば、私も未来予知能力を持っているからです(笑)。

「そんなの、嘘だ!」と思うでしょうが、事実です。

3ヶ月前にイメージしたことが、3ヶ月に現実となっています。
『神・時間術』のベストセラーも、すでに予知していました(笑)。
 
ありありと未来をイメージすれば、
それは本当に現実になるから不思議です。

これって、予知能力じゃないのかな?

重要なのは、全てに全力投球。全部戦略。

「今」にフォーカスして、できるかぎりのことを
全力で取り組めば、自分のイメージは現実になる!!

最近、つくづく感じていました。

その矢先に、映画『メッセージ』を見たものですから、
私も未来予知能力がある!
と、大いに共感したのです。

もっと正確にいえば、「未来予知能力」ではなく、
「未来実現化能力」です。

未来を自分が思ったとおりに現実に変えていく。
これは、超能力でも何でもない。

ある種の境地なのです。

それは「神」の境地といえるかもしれませんが、
その境地に至る方法を書いたのが、

『神・時間術』(大和書房)
https://amzn.to/2qu7mjN
というわけです。

結局のところ、「今」に集中し、「今」にフォーカスして生きていけば、
未来も、過去も、関係ない。

「今」という一点しか見えなくなることで、
ある意味、時間を超越するのです。

『神・時間術』で私が書いたことと、
『メッセージ』で描かれていた「時間」についてのテーマが、
あまりにも一致していたものですから、
そのシンクロに度肝を抜かれるとともに、
強烈に共感してしまった、というわけです。

追伸

ということで、あなたも

『神・時間術』(大和書房)
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を徹底して実行すれば、未来予知能力(=未来実現能力)を
身につけることができます。

『神・時間術』表紙