書評/映画評

映画『か「」く「」し「」ご「」と「』 ~もし人の気持ちを知ることができたら 人間関係はうまくいくのか?

映画『か「」く「」し「」ご「」と「』を観賞。

おもしろすぎる。
切なすぎる。
そして、泣ける。

ベストセラー『君の膵臓をたべたい』の
住野よる原作。

「共感」と言うテーマを、
圧倒的な言語化力で掘り下げている。

「相手の気持ちが分かれば、
どんなに人間関係が楽なんだろう」
と思う人は多いかもしれない。

実際に、
「相手の気持ち」や「感情」を
理解できる能力があったら・・・
という「イフ」を、
高校生の学園ものとして再現している。

人間関係は、
いつだって微妙で、複雑。

他人の気持ちがわかったところで、
“「自分の気持ち」が、一番分からない”
という問題に突き当たる
ところがおもしろい。

高校生の恋愛模様。
見ていて「さっさと、告れ!」と言いたくなる。
しかし、ほとんどの人はできない。

その「告れない心理」というものを、
本作では極めて精緻に描いている。

高校生、仲良し5人組の心の内を、
独白(モノローグ)を多用して描いてく。

一つの出来事に対して、
「5人の視座」が描かれる。

「自分の言動で、相手に嫌われた」と思ったのに、
全く逆だった・・・ということが、度々起こる。

人の心理というのは、解釈困難であり、
さらに時間ともに、変化もしていく。

自己肯定感が低くなりがちな高校生の
繊細な心理に、
リアルなモノローグで迫っていく。

損得なんて考えない人間になりたいし、
やりたいことだけ迷いなくやれる人間になりたい。

想いこそが、人と人との関係性を決める。
最も強いものであり、
全ての事情を飛び越えるはずだと。

私の言葉や、行動は、私がなりたい私に過ぎない。
本当の私じゃ、ないの

などなど、心に響く名言が次々と登場する。

原作、脚本のおもしろさ。
さらに、俳優陣も個性的で魅力的。

圧倒的な心理描写と、
それを演じきった俳優陣。

個人的に、
今年、ナンバーワン映画!!

映画『か「」く「」し「」ご「」と「』
樺沢の評価は・・・・・・ ★★★★☆ (4・8)

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