書評/映画評

金の国 水の国 ~見ていて癒やされる! ホッコリする映画

『金の国 水の国』が素晴らしかった! 
6回泣いた。

予告編を見てキャラクターのデザインに不安がありましたが、
主人公サーラの声を担当した、
浜辺美波が素晴らしかった。

原作は、2017年「このマンガがすごい!」で
第1位を獲得したコミック。

シンプルなストーリーの中に、なぜ戦争をするのか。

確執、遺恨、修正不能な差別、偏見。信念、信頼。
非常に深いテーマが盛り込まれています。

お金はあるが水がない「金の国」 。
貧しいが水や自然が豊かな「水の国」。
何度も戦争をしていがみ合っている両国。

和解して、お互いに必要な物を譲り合えばいいのは
小学生でもわかるはずですが、
それができないのが人間。

実際に隣国同士で戦争し、
殺し合いをしている現代社会を見事に風刺しているのです。

アメリカ映画を見ていて思うのは、
紛争の解決に、戦争、殺し合い、戦い以外の方法はないのか? 
ということ。
本作は、それに対する見事な答えになっています。

「戦争」以外にも、紛争の解決手段はあるのだ!と。

最初は、「ロミオとジュリエットの変化球か」と思いましたが、
人物の描写が丁寧で、王女サーラと、建築士ナランバヤルに、
どんどん感情移入していきます。

建築士ナランバヤルの情熱、王女サーラの優しさに、
周りの人たちが触発され、気持ちや行動を変えていくのです。

まさに、言語化の魔力! 
言葉にしなければ伝わらない! 
言葉にすることで、はじめて「想い」は伝わるのです。
そして、人は変わり、協力し始めるのです。

また、本作は、「敵役」は出てきますが、
真の「悪役」というものが出てきません。

悪役的な人は出てくるのですが、根っからの悪ではない。
性善説というか、

お互いの「誤解」が確執を生んでいるのだと。
なので、見ていて、優しい気持ちになれるのです。

主役の2人だけではなく、脇役も敵役も凄い魅力的で、
感情移入してしまいます。

見るだけでホッコリとして、
優しい気持ちになれる素晴らしい映画です。

『金の国 水の国』 樺沢の評価は・・・・・・★★★★☆(4・7)

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