私は多くの本を紹介していますが、
「精神科医として、特に読んで欲しい本」
というのがあります。
今回の『人生が変わるメンタルタフネス』も、
そんな一冊です。
なぜならば、読むことで健康になるから。
知っているだけで病気を予防できるからです。
私のビジョンは、
精神医学、心理学、脳科学をわかりやすくお伝えすることで、
病気を予防し、日本の自殺やメンタル疾患を減らすことです。
その意味において、
「メンタルタフネス」の考え方を正しく理解し、
きちんと実践すればメンタル疾患は間違いなく減ります。
メンタルタフネスが身につけば、メンタル疾患にならない！！
と言っても過言ではありません。
本書のテーマを一言でいうと、
“メンタルに必要なのは「強さ」ではなく「柔軟さ」”
ということ。
多くの人は、
「自分はメンタルが弱い。もっと強めないと」
と言いますが、メンタルを強めるのは結構たいへんです。
近年の研究でわかってきたのは、
過剰なストレスを受けずに健康に生活する、
という意味においてメンタルを強める必要は全くないということ。
むしろ重要なのは、
メンタルの「強さ」ではなく「柔軟さ」なのです。
精神医学の用語では、「レジリエンス」（心のしなやかさ）
という言葉で表現されますが、
その意味は本書の「メンタルタフネス」と同じです。
「レジリエンス」という言葉は、一般的ではなく、
普通の人が聞いても理解不能。
なので私は、「メンタルタフネス」という言葉で
表現した方が絶対にいい、と以前から考えていました。
ということで、この
『人生が変わるメンタルタフネス』が広がることで、
「メンタルタフネス」という言葉、その意味、
そしてその実践法が広がることは、
日本人の健康にとって、計り知れない価値をもたらす、
と思います。
また、メンタルタフネスを身につけると、
「健康になる」というメリット以外にも、
「集中力が高まる」
「直感力が高まる」
「エネルギッシュに仕事ができる」
「人間関係がうまくいく」
「人間関係のストレスから解放される」
「チーム力がアップする」
といった、ビジネスマンとして、非常にうれしい効果が
目白押しです。
では具体的に、
「メンタルタフネス」を高めるには、
どうすればいいのか？
♯自己開示する
♯コミュニケーションを深める
♯感謝される働き方をする
♯負の感情を建設的なエネルギーに変える
♯つらい体験を一人で考え込んだリせず人に話す
♯失敗を糧にする
♯ギブの精神でエネルギーレベルを上げる
♯相手を認める
といった方法が紹介されています。
『アウトプット大全』を読んだ人は気づいたと思います。
実は、これらの方法は『アウトプット大全』に
全て書かれています！！
『アウトプット大全』のノウハウは、
アウトプット力を鍛えるとビジネスに役立つ！
それだけではなく、実はコミュニケーション力が向上し、
メンタルタフネスが向上し、
ストレスから解放され、
メンタル疾患とは無縁の状態になる、
のです。
『アウトプット大全』を実行すれば、健康になる！
病気ならない！
それを『人生が変わるメンタルタフネス』は、
見事に証明してくれています。
私の『アウトプット大全』は、
「１項目２ページ」でわかりやすく解説していますが、
ページ数の制限で、「深い」部分まで書けませんでした。
『人生が変わるメンタルタフネス』は、
メンタルに特化した本なので、
当然、解説は詳しいです。
ですから、
『人生が変わるメンタルタフネス』を読むと、
『アウトプット大全』の内容が物凄く深まります。
「深める」読書ということで、
『アウトプット大全』を読んだ後に読む本として、
最適だと思います。
ということで、
メンタルタフネスをしっかりと身につけて欲しい！
という願いもこめて、
『人生が変わるメンタルタフネス』を
「ホームラン本」に認定します！！
『人生が変わるメンタルタフネス
グーグル流「超集中」
（ピョートル・フェリクス・グジバチ著、廣済堂出版）
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