書評/映画評

クワイエット・プレイス:DAY1 ~想定を超えるおもしろさ!

映画『クワイエット・プレイス:DAY1』、面白い!
というか、感動した!

まさか、この映画で感動するとは・・・
というのも失礼だが、
圧倒的に良い意味で観客を裏切る。
 
音に反応して、モンスターが襲いかかる。
モンスターから逃げまくホラー映画・・・では、
なかった。
  
なぜ、主演がアカデミー女優のルピタ・ニョンゴなのか? 
を考えれば、ただのホラー映画のはずがない。
 
音を立てられない。
会話も制限される世界で、
どのように不安、恐怖を表現するのか?
 
それは、俳優の表情や演技でしかない。
  
そして、会話のない世界において、
一緒に逃亡する男性との、
心の「つながり」が描かれる。
 
そういえば、
映画は、昔は「サイレント」。
音がなかった。
 
俳優の表情や演技で、
感情を伝えるしかなかったのだ・・・。

VFXや音響技術の進化した今、
「セリフ禁止」というシバリによって、
何が表現できるのか?

「セリフ禁止」で、観客の心を動かせるのか?
という。
本作は、ある種の実験映画である。
 
『ソウ』や『CUBE』のような、
限定された舞台で展開する
ソリッドシチュエーション・ホラー。
 
本作は、ニューヨークのマンハッタン島を
歩き回りながら展開するが、
「音を立ててはいけない」というお約束に縛られた
ソリッドシチュエーション・ホラーだったわけだ。
 
そして、その実験は・・・
見事に成功している。
 
本作は、ホラー映画というよりも、
ヒューマンドラマだ!

 
エピソード0。
シリーズもので、前日譚を描くのが、ブームだが、
映画のジャンルが変わるのは、
はじめてのパターンではないか。

そして、「生きる」というテーマ。
今日を生きる、今を生きることの重要性が、
「モンスターから生き残る」×「主人公が末期がん」
という二重の設定で、見ごとに浮き上がる。

 
何のために生きるのか?
生きる希望は、どこにあるのか?
いろいと考えさせられる。
 
>本作は、ホラー映画というよりも、
>ヒューマンドラマだ!

と書いたが、実は極上のホラーは、
奇抜な設定の中で、真の人間の生きざまを
描き出す。
 
その意味で、久しぶりに、
極上のホラー映画を見た。

『クワイエット・プレイス:DAY1』 樺沢の評価は・・・ ★★★★☆ (4・5)

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