新年、第1弾の読書。
『再現性の塊』(田尻望著、かんき出版)。
10万部突破のベストセラー『付加価値のつくりかた』の田尻望さん、
シリーズ第2弾。
前回の「付加価値」、今回の「再現性」。
キーワードの選択が素晴らしい。
それなりに勉強しているビジネスパーソンであれば、
「付加価値」や「再現性」を高めたくない人はいないはず。
それでいて、ビジネス書では、あまり使われていないキーワード。
【樺沢の読書目標】「再現性」を高めるために、何が最も大切か。
【答え】 「ニーズの裏のニーズ」を捉える
なるほど。
本書、一言で言えば「ニーズの捉え方」の本なのですが、
「ニーズ」という言葉を前面に出さず、
「再現性」と言う言葉を使っているところが肝。
実は、「ニーズの捉え方」の本は、山ほど出ています。
本書はもそこを深掘りして、「ニーズ」をさらに深掘りして、
「ニーズの裏のニーズ」をとらえると、様々な提案ができる。
ビジネスの可能性が、何倍にも広がって、
再現性が高まる・・・というわけ。
一言で言うと、「再現性」と言う言葉を使うことで、
「ニーズの裏のニーズ」を捉えているのではないかと思うのです。
ニーズを捉えたいことの真の目的は、
「再現性」を高めることにつながるから。
本書は、図版も多くわかりやすく書かれているものの、
かなり本格的なビジネス書と言えます。
1度読んで、「わかりました! やってみます」という人は、
本章の内容をどこまで理解できているのかむしろ怪しい。
本書を読んだ後に、無性にブレインストーミングしたくなりました。
自分のビジネスなら、どうなるのか? 自分のビジネスモデルでの、
「ニーズの裏のニーズ」とは何だろう?
アウトプットしたくなるのです。
だから、『再現性の塊』は、会社でグループやチームで読書会したり、
この本を読んだ上で、チームでブレインストーミングすると良いと思います。
「ニーズ」について、一人の頭で考えても、
限界があるのです。
なので、本書を共通言語にして、意見を出し合うことで、
「真のニーズ」そして「ニーズの裏のニーズ」が見えてくるでしょう。
「うまくいったことは」再現性を高め、
「うまくいかなかったこと」は改善する。
本書の第6章”今日からできる「再現性の高め方」”では、
フィードバックの方法が、詳しく説明されます。
インプット→アウトプット→フィードバックのサイクルを回そう!
樺沢の『アウトプット大全』にも書かれている内容ですが、
これからの時代は、「アウトプット」できるのは当然、
その先の「フィードバック」で差がつく。勝敗が決まる。
しっかりとフィードバックできる人が、
再現性を高めることは、間違いなさそうです。
ニーズ、再現性って何? 考えたこともないけど。
と、ココまでの話にピンとこなかった人が、
本章が最も必要なのかもしれません。
『再現性の塊』(田尻望著、かんき出版)。
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