書評/映画評

土を喰らう十二ヵ月 ~「食べる」とは、生きること

今年83本目の映画観賞。
年内100本鑑賞まで、残り17本。

『土を喰らう十二ヵ月』が、すごーーく良かった。

作家、水上勉のエッセイ
『土を喰ふ日々 わが精進十二ヶ月』を
原案として作られた作品。

長野県の山奥にこもる主人公であり作家の勉(つとむ)が、
四季それぞれの食材を使って、精進料理を作っていく。

映画の半分は、食材を採り、調理するシーン。

旬の食材をいただくことの大切さ。

日本は、四季それぞれに、素晴らしい食材がある!

大根、白菜、タケノコ、キュウリ、イモ、冬瓜、
ミョウガ、ゴマ、ナスなどなど。

そして、
ぬか漬け、梅干し、味噌など、保存食の重要性。

「食」、すなわち「生きる」ということ。

子供の頃、自宅の家庭菜園で、
トマト、キュウリ、ナス、シソなど、四季の食材を育てていました。
フキノトウやキノコなどを、親に連れられて採りに行くのも日常茶飯事。

そうした、とれたて食材を毎日、
食べていたことを、久しぶりに思い出しました。

北海道では、家庭菜園は当たり前でしたから、
全くありがたさを感じませんでしたが、
今思うと、究極の贅沢だったのか、と。

日本の食文化の素晴らしさ。
そして、食への感謝の念を、改めて思い出させてくれる、
素晴らしい作品。

沢田研二の渋い演技も、引き込まれます。

『土を喰らう十二ヵ月』樺沢の評価は・・・★★★★☆ (4・3)

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https://tsuchiwokurau12.jp/

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