私の元には、毎日、30~50問の質問、
悩みが寄せられています。
その中でも、最も多い質問の一つが、
「他人を変えたい!」というものです。
ひょっとすると、
全悩みの3割くらいに及ぶかもしれません。
例えば、
「旦那が、出したものを片付けません。
旦那のルーズな性格を、几帳面な性格に変える方法を教えてください」
とか
「部下が頑固で、私の指示にいちいち反論してきます。
部下をもっと素直な性格にする方法を教えてください」
というものです。
結論からいうと、他人の性格を変えるのは不可能です。
「過去と他人は変えられない。」
(心理学者 エリック・バーン)
有名な心理学者も言っています。
自分からどうしても性格を変えたい!
と必死に努力をすれば、
数年で性格は変えられるかもしれません。
しかし、本人が性格を変えたいと思わないのに、
その意に反して、周囲の人が性格を変えることは、
不可能です。
多くの人は、その「不可能」に、
膨大な精神力と時間を費やし、
結局、相手を変えられないと、無力感に苛まれ、
疲れ果てています。
それが原因で、うつ病になる人もいます。
さらに、相手のためを思って動いてるのに、
「余計なお世話」「迷惑」と言われ、
人間関係が悪化する場合もあります。
他人を変えようとするのは、
百害あって一利なしです。
では、どうすればいいのでしょう?
諦めるしかないのでしょうか?
いえ、
決定的な解決法があります。
性格は変えられないが、行動は変えられる。
これは、「組織行動論」の基本的な考え方です。
自分で食べた食器を片付けないルーズな性格の旦那さん。
旦那のルーズな性格を几帳面な性格に変えることはできませんが、
要するに「食器を片付ける」ようになればいいわけです。
「行動」さえ変われば、
「性格」を変える必要などないのです。
こちらの指示にいちいち反論してくる部下。
それを「素直な性格」に変えなくても、
反論せずに指示通りに動いてくれればいいわけです。
それは、全く「可能」なことです。
「性格は変えられないが、行動は変えられる」
そのためにいくつかのアプローチがあります。
私のYouTube動画では、自分が変わる。
自分がお手本(モデル)となって相手を変えていく方法
をよくお伝えしていますが、
もっと簡単な方法がありました!!
それは、最近読んだ
『期待以上に人を動かす伝え方』
(沖本るり子著、かんき出版)
https://amzn.to/2OKpp35
に書かれていました。
なんと、「伝え方」を変えるだけで、
部下や配偶者の行動を変えることができる!
というのです。
つまり、「頼み方」「指示の出し方」「お願いの仕方」を
ちょっと変えるだけで、相手がその通りに動いてしまう。
魔法のような「伝え方」の工夫が紹介されています。
具体的には、
#相手軸で話す
#短く話す
#動きの一文を最初に入れる
#「質問」で「ほめられた」と錯覚させる
#マイナス言葉を言わせない
#第三者の噂話を教える
#自慢話をさせる
など、数多くのノウハウが載っています。
そして、全て実例つき。
さらに、相手に「共感された!」「ほめられた!」という
プラスの感情を引き出し、行動化させる方法など、
すぐに使える「伝え方」のノウハウが満載です。
「忙しい上司に相談してもらう方法」
「長話を失礼なく打ち切る方法」
「無断欠勤をするアドバイスをうまく注意する方法」
「部下にすぐに問題報告してもらう方法」
など、すぐに使いたくなる
具体的なビジネス例文がついているのもいいですね。
部下、同僚、上司との人間関係で悩んでいる方。
『期待以上に人を動かす伝え方』を知っているだけで、
ストレスは大幅に軽減するだけでなく、
あなたの仕事は何倍も効率化して、
仕事がはかどるようになるはずです!!
ということで、
「他人を変えたい」と悩んでいる人には必読の一冊。
「他人を変えたい」という悩みが、悩みの3割を占めているとすると、
「世の中の悩みの3割を解決する本」
と言っても、過言ではありません。
『期待以上に人を動かす伝え方』
(沖本るり子著、かんき出版)
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追伸
たった、1,404円の投資で、
部下が期待以上に動いてくれるなら、
そんな安い投資はないですね。
早くも16万部突破!!
『学びを結果に変えるアウトプット大全』
(樺沢紫苑著、サンクチュアリ出版)