【樺沢のミニ解説】
父親不在でも、子供は真っ当に育つのか?
これは、心理学的には非常に重要な問題です。
父親の役割は、経済的な支柱(給料を稼いでくる)現実的な役割に加えて、
「父性」(敬意、尊敬の対象、目標、そうなりたいという存在)を
担うという心理学的な役割を持っています。
ただ、「父性」というのは、父親だけが担うものではなく、
子供が「そうなりたい!」とリスペクトできるものは「父性」です。
スポーツ選手、学校、塾の先生、
スポーツの監督やコーチ、道場の師匠なども
十分に「父性」を担うことができます。
「父性」について、さらに詳しく知りたい人は、
拙著『父親はどこへ消えたか 映画で語る現代心理分析』(学芸みらい社)をお読みください。