本日から発売の樺沢の新刊『神・時間術』。
その中で、ページ数の関係でカットされた「幻の原稿」があります。
その一つを、今回、公開したいと思います。
─ ─ ─ ─ ココから ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─
仕事や勉強をする時間が一分でも惜しい。
だから、睡眠を削ってでも仕事や勉強をしたい、という人が跡を絶ちません。
睡眠時間を削ることは命を削ることです。
睡眠時間を1時間減らすと、死亡率は3倍に上がります。
「寝る時間が惜しい」人は、睡眠時間を減らすのではなく、
睡眠時間を利用して仕事をすればいいのです。
寝ている間に仕事ができる!?
そんなことが、本当に可能なのでしょうか。
はい、可能です。
睡眠中に、脳は活動を停止しているように思っている人も
いるかもしれませんが、そうではありません。
睡眠中も脳は活発に活動しているのです。
「夢」がその証拠です。
「夢」の役割というのは、いくつか説があるのですが、
前日に起こった出来事、前日にインプットされた情報を、
脳の中で整理している過程が夢だと言われています。
一晩寝たら悩み事が解決していた。
一晩寝たら、良いアイデアが生まれた、という経験はありませんか?
脳は記憶や思考を整理してくれます。
つまり、寝ている間に、脳が答えを出してくれるのです。
「ベンゼン環」は、ご存じでしょうか?
別名、「芳香環」とも呼ばれる、亀の甲羅のような六角形の
化学式で表される物質です。
「ベンゼン環」を発見した科学者のケクレ博士。
炭素、水素、酸素がどのように結合しているのか、
毎日、悩みに悩んでいました。
そしてある夜、サルが6匹、手と足を絡め合ってるのを見て、
「これだ!」と「ベンゼン環」の環状構造に気付いたのです。
寝てる間に突然すごい発想や発見が生まれることはよくある話です。
アインシュタインの相対性理論の発見、
物理学者ニールス・ボーアの原子の発見なども、
「夢」に着想を得たといいます。
ただし彼らは、何もしないで「ただ寝ている」だけで、
歴史上の発見をしたわけではありません。
毎日、毎日、悩み続けた結果、「夢」で情報が整理されて、
一つの答えにたどりついたのです。
寝ている間に、脳が情報を整理して答えを導き出してくれる。
これを私は「睡眠ブレインストーミング」と呼んでいます。
(続く)
─ ─ ─ ─ ココまで ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─
この続き、『「睡眠ブレインストーミング」の具体的方法』は、
コチラからお読みください。
睡眠についての詳しい話は、
樺沢紫苑の新刊『神・時間術』に書かれています。
『神・時間術』ってどんな本?
まずは、『神・時間術』無料版をお読みください。
コチラからダウンロードできます。
https://kabasawa.biz/b/time11.html