先日の500人が集まった
「アウトプット祭り」のクライマックス。
まず、自分の「ビジョン」(将来、実現したい夢)を
書いてもらいました。
そして、隣の人と、それをシェアしてもらいました。
続いて、「自分のビジョンを発表したい人」を募集すると、
ほとんどの参加者が手をあげようか迷い、逡巡する中、
前から2列目に座っていた、高校生の女の子が、
何の迷いもなく、スーッと手を挙げたのです。
なので、その娘に当てました。
(写真:Genki Matsuzaki)
すると彼女は語りました。
#来年、北海道大学を受験して合格すること。
#バイオテクノロジーを学ぶこと。
#“数学”をテーマにした本を、大学在学中に出版すること。
#世界中の子供たちに学ぶことのおもしろさを伝えたい、ということ。
これらのビジョンを、よどみなく、スラスラと語ったのです。
これを聞いて、正直、ジーンと来ました。
まず、高校3年生で、自分のビジョンを持っていることが凄い。
そして、それをきちんと言葉で語れる。
さらに、500人の前でも迷うことなく、手を挙げることができる。
全てにおいて、凄いと思いました。
後から聞いた話では、多くの参加者が、彼女の話に感動したそうです。
私は、「そのビジョンは必ず実現します!」
とコメントさせていただきました。
0・1秒でビジョンを語れると、そのビジョンは実現します。
0・1秒で条件反射的に語れるということは、
脳の中でその「ビジョン」が常時、明確に描かれているということ。
玄関を入って正面に「名画」が飾られているかのごとく、
脳の中心に、「ビジョン」が存在していないと、
0・1秒で条件反射的に語ることはできません。
高3の彼女には、それができた。
だから、彼女のビジョンは実現すると思います。
自分のビジョンを、24時間、365日意識し続ければ、
当然、全ての行動や言動は、ビジョン実現に向かって動いていく。
脳の注意の司令塔「脳幹網預貸賦活系」が、
ビジョン実現に向けてフル稼働しはじめるのです。
また、ビジョンを語ることによって、
多くの人が協力、応援してくれることもあります。
米国、ドミニカン大学の研究。
目標を設定するだけの人と比べて、
目標を紙に書き、誰かに伝え、説明をし続けた人は、
目標達成の可能性が33%高い。
という研究もあります。
目標、夢、ビジョンは、「語る」ことによって、
実現確率が猛烈に高まるのです!!
是非、あなたも自分のビジョンを明確にして、
0・1秒で語れるように準備してください。
追伸
この話は、『アウトプット大全』P172
「目標を実現する」の項目で、さらに詳しく解説しています。
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