「本を出したい!」という人が、たくさんいます。
そういう人に、「本を書いていますか?」とたずねると、
「書いていません」と言います。
「小説家になりたい!」という人が、時々います。
そういう人に、「小説を書いていますか?」とたずねると、
「書いていません」と言います。
「漫画になりたい!」という人が、時々います。
そういう人に、「漫画を書いていますか?」とたずねると、
「書いていません」と言います。
小説を今まで一度も書いていない人が、小説家になる確率は?
間違いなく、0%です。
漫画を今まで一度も書いていない人が、漫画家になる確率は?
間違いなく、0%です。
やりたければ、下手でもいいので、まず始めることです。
下手な小説も、2本、3本と書くことで、上達していきます。
10本、20本と書くことで、ドンドン上達して、
そのうち「新人賞」に通るかもしれません。
私も、現在では、ビジネス書作家として、
26冊の本を出版しています。
私が初めて、本を出版したのは、2002年のことです。
その時までに、本にして10冊分以上の原稿を書きためていました。
原稿用紙で、数千枚。
誰にも読まれない原稿を、
「いつか読まれる日が来るかもしれない」と、
大学生の頃から、15年以上、ほぼ毎日原稿を書いていたからです。
当時は今と違って、インターネットがありませんから、
原稿を書いても、人に読ませる方法はないのです。
それでも、誰にも読まれない原稿を、
とにかく書き続けていました。
「書く」という行為は、「アウトプット」そのものです。
「アウトプット」は、人間を成長させます。
私の、誰にも読まれない何千枚という原稿は、
決して無駄ではなかったのです。
私の文章力、観察力、洞察力、思考力を
徹底的に鍛えてくれました。
現在の、私の作家としての基礎力は、
その当時の膨大な「アウトプット」によって養われたのです。
その「基礎力」なしに、現在の作家としての私の活躍は、
あり得ない話です。
誰でも、本は出版できます。
何千枚という原稿を書いて、文章力を鍛えれば。
誰でも小説家になれます。
何十本もの小説を書いて、筆力を鍛えればいいのです。
作家、夢枕貘氏は、
以前「情熱大陸」に出演した時に言っていました。
「誰でも小説家になれる。
小説とはテクニックだから、練習すれば誰にでも書ける。
ただし、10年は書き続ける必要はある。」
夢枕貘氏は、小説家の養成講座の講師なども行っていますから、
小説指導者としての経験に基づく言葉でもあります。
私が、「アウトプット」の重要性を強調するのは、
「アウトプット」こそが自己成長の鍵となるからです。
圧倒的に「アウトプット」をする人が、
最後には、間違いなく「結果」を出す。
成功を手にすることが可能なのです。
どんなに「インプット」を頑張っても、
「アウトプット」しない人は、成長することはできないのです。
それが人間の脳の仕組みです。
アウトプットしない「知識」「情報」は、
4週間で忘れるように、脳は作られているのです。
2~4週間の間に、何度もアウトプットされる、
「知識」や「情報」は、「長期記憶」として脳に刻まれます。
それが、あなたの「経験」であり、結果としての「自己成長」です。
残念ながら、こうした脳の仕組みを知らない人が、ほとんどです。
100冊の本を読んでも、アウトプットしなければ、
1年もすればほぼ全部忘れているのです。
知識、経験として蓄積されない。
それが、脳の仕組み。
だから、とにかく「アウトプット」をして欲しい。
「アウトプット」を続けることで、圧倒的な自己成長。
そして、人生の成功が約束されるのです。