映画『護られなかった者たちへ』。
魂が揺さぶられます。
しかし、見ていてとっても苦しい・・・。
かなりヘビーなテーマが、いくつか盛り込まれています。
東日本大震災のトラウマ、10年たっても、
そう簡単に癒やされるものではない。
とはいえ、過去を引きずってもしょうがない。
じゃあどうする・・・。難しい問題です。
人と人の「つながり」が癒やしになるのか?
あるいは、人との「つながり」が、時と場合によっては、
マイナスに作用してしまうのか・・・。
そして、
生活保護受給の問題が、
かなりリアルに、そしてディープに描かれます。
私も診断書を書く側として関わっていたので、
見ていて本当に苦しい。
精神科にも、生活保護狙いの、仮病みたいな人も来ますので、
そんな過去のエピソードをリアルに思い出しました。
生活に困っている人を助けていくことは必要ですが、
無限に財源はないので、どこかで線引きは必要です。
また、現場で対応する、役所の人たちも、
精神的に本当にたいへんだと思います。
いろいろなことを考えさせられます。
「考えさせる」というのは、
良い映画であることは間違いありません。
こういう問題が「ある」ということを、
知らせるだけでも、その意義は大きいと思います。
私の友人で、絶賛している人もいますが、
登場人物が少なく、展開が読めてしまうのは残念。
『護られなかった者たちへ』樺沢の評価は・・・★★★★ (4・3)
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