書評/映画評

仕事の質を高める休養力 ~あなたの疲労回復は、間違ってる!

最近「休養/休息」の本が人気です。

しかし、
「休日に、のんびり過ごしているのに疲れがとれない」
「疲労回復の方法をやっているのに疲れがとれない」
「休養の本を読んで実践しているのに、疲れがとれない」

という人は多いはず。

そんな人に読んで欲しいのが、
『仕事の質を高める休養力』
(角谷リョウ著、フォレスト出版)

です。

本書を読みはじめて、驚きます。

♯疲れたらとりあえず寝る
♯日帰り温泉で疲れをとる
♯リカバリーウェアを着て寝る
♯疲労回復のために、サウナに入る
♯疲れた時に、エナジードリンクを飲む

全部、「疲労回復」のためには、間違えだった!!
というのです。

もちろん、「温泉」や「サウナ」は、
疲労回復に役立つのですが、
正しい方法で行わないといけない。

その「正しい方法」は、
本書では
疲労を「出す」→「休む」→「充電する」
の3ステップが、
ベストの休養と説明されます。

温泉は、疲労を「出す」効果は高いのですが、
疲労を出した後、「しっかり休む」ことが必須。

日帰り温泉で、
忙しく温泉まで行き来しても、
余計に疲れるだけ。

温泉に行くのなら、
2泊3日で「休む」時間をとってこそ、
真の疲労になる、ということ。

全くその通りと思います。

疲れているから
「日曜日は、家でゴロゴロしてすごす」
というのもNGです。

疲労を「出す」をしないで、
ひたすら休んでも回復しないのです。

「充電する」例としては、
疲労回復に役立つ栄養の補給、
コミュニケーションによるオキシトシンの補給
などが、示されています。

メンタルの患者さん。
仕事を休職して、1ヶ月も家で休んでいるのに、
疲れもとれないし、症状も改善しない、
ということがよくあります。

どんな過ごし方をしているか聞くと
「1日中、ソファーに寝っ転がって、
のんびり過ごしている」
と言います。

それって、「休む」のプロセスです。

メンタル患者さんは、お風呂に入らないし、
運動もしないので、
疲労を「出す」というプロセスがない。

栄養もとらないし、人とも会わないから、
「充電」もしていない。

疲労を「出す」→「休む」→「充電する」
を順番に行わないと、
疲労は回復しない。

本書を読むと、
1日中寝っ転がっているメンタル患者さんの
「疲れ」がなぜとれないのかが、
非常に良くわかりました。

疲労を
「出す」→「休む」→「充電する」
の3ステップに分割したのは、
実に素晴らしいアイデアと言えます!!

本書は、土日の過ごし方で、
疲労回復できるプログラムを提案しています。

「毎日、●●する」だと、どうしても続かない人が多い。
なので、比較的時間のある土日の過ごし方に特化して、
工夫したり、変えるだけでいい。

というのは、
忙しいビジネスマンにも実践可能で、
非常に良い提案と思います。

著者の角谷リョウさんは、
『ホンマでっか!?TV』に何度も出演している
睡眠スリープコーチです。

エビデンスも重要ですが、
実際の生活で睡眠や疲労回復をしようとする場合、
科学研究のように単純には行かないのです。

160社、16万人のビジネスパーソンに対する
睡眠指導の実績(おそらく日本一)が、
本書にはギューッと詰め込まれています。

休養本、睡眠本は山ほど出ていますが、
睡眠改善、疲労回復した「実績」(自社データ)を
ベースにしたノウハウは、
特筆すべきユニークさがあります。

他の本に載っていないことが、
たくさん書かれていまして、
休養本、睡眠本を
読み尽くしている私が読んでも、
「新しい発見」がたくさんある1冊でした。

『仕事の質を高める休養力』
(角谷リョウ著、フォレスト出版)

【関連ページ】
角谷リョウさんの他の本も気になる方は、以下の書評も参考にしてください。

超熟睡トレーニング ~睡眠改善本の決定版!
https://kabasawa3.com/blog/book-movie/super-deep-sleep-training

睡眠には戦略が必要だ!
https://kabasawa3.com/blog/book-movie/sleep-strategy

中高年の睡眠改善の決定版! ~働く50代の快眠法則
https://kabasawa3.com/blog/book-movie/50s-sleep-law

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