書評/映画評

がんばりすぎる心の守り方 ~どうにもならない状況の対処法

「ネガティブ・ケイパビリティ」
という言葉があります。

ちょっと難しい言葉なので
あまり広がっていないのですが、
時々、耳にするようになっています。

「ネガティブ・ケイパビリティ」を
理解し、実践できると、
ストレスで苦しまなくていい、
ストレスを楽に受け流すことができます。

もともとは詩人ジョン・キーツの言葉で、
不確実さ、曖昧さ、未解決さの中に、
性急に結論を出さずにとどまれる能力

精神科医で作家の帚木蓬生氏は、
「ネガティブ・ケイパビリティ」を
「答えの出ない事態に耐える力」と説明
しています。

以下、私なりの
ネガティブ・ケイパビリティの解釈。

答えが出ない。
すぐに解決できない問題を抱えたときに、
誰でもつらい、苦しい状態に陥ります。

だから、そこから出ようと抗(あらが)う。
抗えば、抗うほど、苦しさは増えていく。

そうした苦しい問題、状況を、
「そのままにしていい」という考え方。

「今の自分でOK!」
「それでいい」
「しょうがない」

樺沢がよく使う言葉は、全て
ネガティブ・ケイパビリティに通じている
ことに気付きます。

ダメな自分を否定するのではなく、
ダメな自分を受け入れ、肯定することで、
はじめてスタートラインに立てる
のです。

私のYouTube動画で
「自分の短所を改善したい」
「今のひどい状況を改善したい」
という質問に対して、
「今のままでいい」
「別に何もしなくていい」
と答えることが多いです。

その背景には、
「抗わずに、とどまった方がいい」
ネガティブ・ケイパビリティの考え方が
ベースにあるのです。

ネガティブ・ケイパビリティの解釈。
考え方には、いろいろあると思うのですが、

心理カウンセラー、長谷静香さんの新刊
『がんばりすぎる心の守り方』は、
「ネガティブ・ケイパビリティ」を
テーマにした1冊
です。

樺沢が考える
「ネガティブ・ケイパビリティ」と
非常に近いものを感じました。

解決できない問題に直面したとき、
「抗わない」ことが重要。

これは拙著
『病気が治る感情コントロール術』の
主要なテーマなのですが、
『がんばりすぎる心の守り方』では、
>今の私は、これ以上無理しない
>今は、立ち向かわなくていい
>弱っている心を回復させるための
>「守る」という静かで大切な選択

と解説されています。

「抗わない」よりも「守る」
の方が、ポジティブで良い表現と思いました。

本書では、心を守るための方法として、
「課題の分離」「境界線」「心の器」
という考え方を提唱
しています。

心を守るための道具、武器が、
明確に示されています。

結果として行き着く先は、
「自己受容」
です。

できない自分を不完全なまま受け入れる。

自己否定を、自己受容に
切り替えることができれば、
心はもの凄く楽になるのです。

心を守るだけで、楽になる!
ほとんどの人は、「抗う」ので、
余計に苦しくなる。

このシンプルな心の仕組みを、
1人でも多くの人に理解して欲しい。

本書は、
「ネガティブ・ケイパビリティ」という
難しい概念を、
非常にわかりやすく解説しています。

対処困難な問題、
どうにもならない問題を抱えている人。

つらい、苦しい状態に陥り、
どうしていいいかわからない人。
に、手にとって欲しい1冊です。

『悩んでも、揺らいでも、大丈夫
がんばりすぎる心の守り方』
(長谷静香著、KADOKAWA)

【関連ページ】
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「自己愛」と「自愛」の決定的な違いとは?
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