日本で伝えられる中国のイメージは、
相当歪んだものであります。
トイレが汚い。
マナーが悪い。
PM2.5と大気汚染の問題。
全て改善されているとは言えませんが、
猛烈な勢いで対策されて、
目に見える結果が現れているのを、
先日の中国視察で体験しました。
日本のマスコミは、中国の悪い部分しか伝えないので、
中国の経済的な活況、そして今後10年の凄いポテンシャルを
ほとんどの日本人は知らないのです。
(中国を訪れる前の私も知りませんでした)
例えば、科学技術の論文数が、
世界第1位の国は、どこだと思いますか?
↓
↓
↓
↓
「アメリカ」
と思う人がほとんどでしょうが、
なんと、現在は、「中国」なのです!!
https://www.sankei.com/world/
2016年の論文数をまとめて集計したものです。
中国は、アメリカを「論文数」で追い越した!
ということ。
ちなみに、日本は第6位。
10年間は、世界第3位だったのに・・・。
もちろん、裏はあります。
世界中の優秀な研究者を、
大金を出して中国が引き抜いています。
ただこれって、
今までずっとアメリカがやっていたこと。
私がアメリカに留学していた15年前は、
研究室には、中国人とインド人がほとんど。
9割は外国人で、アメリカ国籍の白人は、
私のラボには一人もいませんでした。
世界中の研究者が、
アメリカから中国に向かっている。
これは、歴然とした事実です。
ですから、上記の中国初の「科学技術論文」を
全て中国人が書いている、わけではありません。
しかしながら、それらの実績は、中国の大学、中国の研究所、
中国の企業の実績、テクノロジーとして蓄積されています。
ですから、中国のテクノロジーが、
アメリカを追い抜いて世界一になるのは、時間の問題です。
電気自動車やドローン技術のように、
すでに世界1位の技術もあります。
電気自動車に関しては、中国製が世界のシェアの4割です。
こうした統計は、ネットで調べれば誰でもわかることですが、
数ヶ月前の私もそうですが、ほとんどの日本人が知らない、
というのは、かなり怖ろしいことだと思います。
中国の大躍進。そして、インドの躍進も含めて、
21世紀は「アジアの時代」になることは、
ほぼ確定しているのです。
その「アジアの時代」に、日本が入っているのか、
入っていないのか・・・。
そこが問題です。
あるいは、入り込めるのか・・・。
入り込むだめにはどうしたらいいのか?
日本のテクノロジーも素晴らしいものがあるし、
日本の研究者にも優秀な人はいます。
しかし、国家や企業のシステムとして、
完全に機能していないのが今の日本。
例えば、保育所の待機児童の問題一つとっても、
10年前から言われているのに、ちっとも改善されませんし、
改善される方向性も見えない。
日本も「アジアの時代」の一翼を担ぐ、
主要なメンバーとなるためには、どうしたらいいのか?
今のままでは無理・・・。
日本がどう変わるのか?
今の中国を見ると、学ぶべきヒントがたくさん見つかります。
少なくとも、個人として学び、行動を変えることは、
今日からでも可能です。