眠れない人は、睡眠薬を飲むのではなく、
生活習慣の改善をしましょう!!
私の書籍、YouTube、ブログ、日々のSNS投稿などで、
100回以上は繰り返しお伝えしています。
しかし、それでも睡眠薬を飲んでいる人は多い。
睡眠薬がやめられない人は多いと思います。
興味深い、というか極めて恐ろしい研究を紹介します。
米カリフォルニア州のスクリップス研究所の研究。
一般的に処方されているベンゾジアゼピン系などの睡眠薬を対象に
米ペンシルベニア州内に住むこれらの処方を受けている
平均年齢54歳の成人1万5千人以上と、
いずれの薬も飲んでいない同世代の成人2万3600人以上(
2年6か月分の医療記録を比較しました。
期間中の死亡率を調べたところ、
年間18回~
年間18回分未満でも3.5倍以上でした。
年間18回とは、月に1~2回程度の服用。
それでも、死亡率を相当に高める、ということです。
死亡率が4.6倍というのは、
非常にイメージしにくいと思いますが、
喫煙による死亡率の上昇が4~5倍と言われていますので、
ザックリ言えば、「睡眠薬はタバコと同じくらい身体に悪い」
ということが言えそうです。
また別の研究では、睡眠薬を服用すると、
がん発症リスクが35%増加した、というデータもあります。
あるいは、
睡眠薬の服用で虚血性心疾患のリスクが2~3倍に高まった。
長期の睡眠薬の服用は、認知症のリスクになる。
など、睡眠薬の害を挙げればキリがありません。
ですから、私は「眠れない」という患者さんが来たら、
安易に睡眠薬を処方せずに、
徹底して「生活習慣の改善」を指導します。
寝る前2時間以内に、睡眠によくない生活習慣をやめる。
テレビ、スマホ、パソコン、ブルーライト、蛍光灯など。
飲酒、食事、熱い風呂、激しい運動、
精神的な興奮(アクション映画のような)。
不安、心配事を考える。
これらを徹底してやめていく。
寝る前2時間以内は、のんびりと過ごす。
温めのお風呂への入浴。家族との団らん。
リラックスできる音楽。マッサージ。
ペットとの戯れ。読書。
これらは、とても推奨されます。
こうした、「生活習慣の改善」をしっかりやれば、
ほとんどの不眠症は治ります。
ですから、今、睡眠薬を飲んでいる人は、
睡眠薬をやめるためにも、
「生活習慣の改善」を必死で行うべきです。
追伸1
まずは、動画を御覧ください
『睡眠薬をやめる方法』(7分9秒)
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