『アウトプット大全』以後、
『〇〇大全』という本が何十冊も出版されていますが、
イマイチなものが多く、売れている本はほとんどありません。
なぜ売れ筋のタイトルをつけているのに、売れないのか?
それは、タイトルと内容が乖離しているからです。
読者というのは、その辺を極めてシビアに判定します。
「大全」の意味を調べると、
1 .十分に備わり欠けるところがないこと。完備すること。十全。
2 . その物事に関する事項を漏れなく集成・編集した書物。
とあります。
つまり、「網羅的で欠けるところのない決定版」でないと、
「大全」とはいえない。
「大全」のタイトルがついているのに、
読者は「大全の割りにはたいしたことないな」と判断します。
だから売れないのです。
つまり、「大全」のタイトルは、
究極的に自らの敷居を上げる行為なので、
安易につけるべきタイトルではありません。
内容によっぽどの自信がない限りは。
さて、最近出版された本
『時間術大全 人生が本当に変わる「87の時間ワザ」』
(ジェイク・ナップ、ジョン・ゼラツキー著、ダイヤモンド社)
は、大全の名に恥じない非常に良書なので、紹介したいと思います。
著者のジェイク・ナップはグーグルで、
ジョン・ゼラツキーはユーチューブで、
人の目を「1分、1秒」でも長く引きつける仕組みを研究し続けてきた
「時間」のプロフェッショナル。
ジェイク・ナップは、Google時代にあらゆる仕事を最速化する
「スプリント」という手法を生み出し、
「SPRINT最速仕事術」は世界的ベストセラーとなり、
現在は、レゴやニューヨークタイムズなどの一流企業に
スプリントのコーチングを行っています。
つまり、『時間術大全』は、
仕事術、時間術の世界的なプロフェッショナルが書いた、
「時間術」の本と言えます。
そして、その内容は・・・
『アウトプット大全』と『神・時間術』足して2で割ったような本です(笑)。
「書く」「直感を信じる」「ノーと言う」「朝型人間になる」
「ニュースを見ない」「自分で締切を作る」「毎日運動する」「睡眠に入るコツ」
などなど、書かれていることの半分は
『アウトプット大全』と『神・時間術』とかぶります。
効率や集中力を究極的に高めた仕事術、時間術は、
結局、ほとんど同じものになっていくのです。
ということで、
『アウトプット大全』『神・時間術』を読んだ人が、
『時間術大全』を読むと、
『アウトプット大全』『神・時間術』の内容は、
世界のエグゼクティブが実行しているノウハウそのもので、
極めて正しい方法であった、ということを確信するでしょう。
ノウハウとしては同じですが、アプローチが異なるので、
読んでいて、「そういうこともあるよね」と理解が深まり、
圧倒的に行動にうつしたくなります。
いくつかの項目、
・優先順位の決め方
・「TO DOリスト」の書き方
・スケジュールの仕方
などは、私の本には簡単にしか書かれていないのですが、
本書には非常に具体的に書かれており、
私も取り入れてみようというテクニックが
いくつもありました。
本書のポイントは、
ハイライト 「最重要事項」を選ぶ
レーザー 「気を散らすもの」を撃退する
チャージ 身体を使って「脳を充電」する
チューニング システムを調整、改善する、
の4つのステップを繰り返し回していこう、というもの。
それも、「インプット」「アウトプット」「フィードバック」
のサイクルを回すというのと酷似していますね。
ただ、「ハイライト」と「レーザー」の部分に
かなりの特徴があります。
最重要事項が選べない人。
何からやればよいかわからない人。
気が散りやすい人。
余計な仕事、些細な仕事で時間が奪われるという人には、
役に立つ「時間術」がたくさん紹介されています。
翻訳書というのは、長文で遠回して、わかりづらい本がほとんどですが、
本書は、『アウトプット大全』のように、2ページ、あるいは1ページ、
1項目で読み切りとなっているので、
非常に読みやすく、理解しやすく、実行しやすいのです。
『神・時間術』では、時間術では集中力が、極めて重要。
なので、集中力の高い時間帯に集中力の高い仕事をしよう、
というのがポイント。
『時間術大全』では、時間術では集中力が、極めて重要。
なので、「最重要事項」を選んでそこからスタートして、
「気を散らすもの」を撃退して、集中力を維持しよう。
という内容になっています。
『神・時間術』を読んだ人は、その辺の違いも読み比べると、
内容をより深く理解し、行動に落とし込めるはずです。
非常に読みやすく、理解しやすく、実行しやすい。
実行すれば確実に効果があるノウハウが紹介されている。
ということで、「ホームラン本」と言って良いでしょう。
『時間術大全 人生が本当に変わる「87の時間ワザ」』
(ジェイク・ナップ、ジョン・ゼラツキー著、ダイヤモンド社)
『神・時間術』が未読の人は、まずは『神・時間術』をお読みください。
『神・時間術』(大和書房)
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