書評/映画評

愛にイナズマ ~イナズマのような衝撃を受けた!

映画『愛にイナズマ』を公開初日鑑賞!!
すごーーーく良かった!!

 
『舟を編む』『茜色に焼かれる』『生きちゃった』の
石井裕也監督がオリジナル脚本で描くコミカルなヒューマンドラマ。

松岡茉優の魅力が大爆発。
そして、『春に散る』でキレキレの狂犬ボクサーを演じた窪田正孝が、
それとは全く対称的な「空気が読めないコミュ障」役を見事に演じている。
窪田正孝ブーム、間違いなく到来しますね。

そして、父親役の佐藤浩一の演技がうまいのは当然だが、
佐藤のド真面目な演技が笑いを生む、というおもしろさ。

俳優陣は、「普通っぽさ」をどう演じるのか、
という難しい課題を上手にこなしている。

映画を撮りたい!と映画監督を目指す主人公の折村花子(松岡茉優)。
冒頭の映画製作の裏舞台には、映画ファンなら、ワクワクせざるをえない。

「自分の夢を実現する!」という話かと思いきや、
正夫(窪田正孝)との出会いで、
電撃的な恋が芽生える!? 恋愛映画かと思いきや、
今度は親子の関係性の修復へと向かって行く。

ストーリーは一貫していながらも、
「チャプター」ごとにテーマというか、フォーカスされる部分がドンドン変わっていく。予測不能なストーリーの不思議な作品。

冒頭の「映画監督になって、映画を撮る」というくだりは秀逸。
石井監督の経験も混じっているのか、妙なリアリティがある。
私も、学生の頃、8ミリ映画を撮っていたので、
「映画を撮る」展開には、非常にワクワクするのだ。

 
本作の日常的な言葉やセリフに、妙なリアリティがあるし、
そのリアルなやりとりを、スクリーンで見ると爆笑してしまう。
観客は少ないものの、かなり笑いは出ていた。

私たちは、誰でも人生を演じている。役割を演じている。
しかし、「素」の自分を出す瞬間が、どこかにある。
その「瞬間」を、本作では劇中の花子のカメラがとらえていく。

私たちは、生きづらさを抱えている。
もっと素直に、正直に生きればいいのに。
しかし、現実は簡単ではない。

ハリウッド映画のような大事件はおきないが、
私たちの日常と連続した世界の中、簡単ではない人生を、
誰もが、もがき苦しみながら生きている、
という描写に強烈に共感するのだ。

『愛にイナズマ』樺沢の評価は・・・・・・ ★★★★☆(4・7)
(年間ベストテン、上位水準)

『愛にイナズマ』予告編
https://www.youtube.com/watch?v=Tsf5MCXaQwk

追伸
ここ10日で、年間ベスト10に入る水準の映画を3本も見た!!
こんなに当たりが続くことは、滅多にないです。

『アンダーカレント』
『愛にイナズマ』
『BAD LANDS バッド・ランズ』
の3本です。

どれも、お勧めです。

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