災害で世界崩壊。
このパターンの映画、飽きたわ!
どうせまた、よくある展開でしょう・・・
と思ってパスするつもりだった映画『グリーンランド』。
「おもしろい!」という映画仲間の推薦で見てみたら、
めっちゃ、おもしろかった!
彗星が48時間後に地球に衝突して、人類が滅亡する!
とよくあるシチュエーション。
しかし、本作には、科学者も大統領も、
軍の指導者も全く登場しない!
一介の市民が「生きる」ために、何ができるのか?
ということに特化して描いているのです。
この手の大災害もので、科学者も大統領も、軍の指導者も
登場しないのは、私の知る限り、見たことないかも。
「個」のレベルで、大災害にどう対応するのか?
極めて重要なテーマだと思います。
まさに、今、コロナ禍だから。
結論は、
「自分ができること」を必死に考えて、
1つ1つ、それをこなしていくしかない。
科学者も、政府も、「緊急事態」には、
まったくアテにならないし、頼りにならない。
今回のコロナ対策で、よくわかったでしょう?
結局、自分の命を守るのは、自分しかない!
あるいは、
家族の命を守るのは、自分しかない!
ということです。
『グリーンランド』の”自分で何とかしろ!”
というのは、
今の時代だから、すごく響くテーマ。
ジェラルド・バトラーは、かなり暑苦しいイメージですが、
本作の「命がけで家族を救う!」という暑苦しいストーリーには、
見事にマッチしていて、超ハマリ役だと思いました(笑)。
この手の災害ものは、結局「人間」が一番怖い・・・
という展開を踏襲しつつ、
最終的には「人に助けられる」というテーマへと昇華していく。
人を助ける人が、最後には人に助けられる。
ラストシーンは、さりげないシーンなのですが、
涙がボロボロとこぼれました。
ストーリーは単純だけど、次々と災難が起きては、
それを乗り越えて行く。
活劇風のジェットコースータームービーとして
とてもよくできています。
脇役の一人一人が印象に残る演出も好き。
これは、見逃すと損をする作品です。
『グリーンランド』樺沢の評価は・・・ ★★★★ (4・3)
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