かなり攻めたタイトルの１冊。
『ごく普通のOLが1億円を生み出した 聞き方・話し方」の法則50』
（三浦さやか著、KADOKAWA）
「ごく普通のOL」と「１億円」という違和感。
「１億円」と「聞き方・話し方」という違和感。
一体、どんな本なのか？
本書は、”お金を生み出す”聞き方＆話し方”の本です。
営業マン向けの「話し方」「セールストーク」の本はたくさんありますが、
「ごく普通のOL」「ごく普通の人」向けに書かれた、
“お金を生み出す”聞き方＆話し方”の本というのは、
私は初めて見ました。
「１億円」というタイトルとドキッとします。
さぞかし、ガツガツした本なのと思いきや、
「コミュニケーションによって信頼感を得る」
「相手の気持ちに寄り添った、聞き方、質問の仕方をする」
「相手に共感される聞き方、話し方をする」方法が、
丁寧に解説されています。
「自分がお金を稼ぐ！」という自分本意の姿勢では、
誰も商品やサービスを買ってくれません。
信頼、共感、寄り添いがあると、商品が売れる。
言われてみると、当たり前なのですが、
「お金を稼ぎたい人」ほど、「オレオレ星人」「クレクレ星人」になって、
相手（顧客）の気持ちから遠ざかってしまうのです。
私のYouTubeに、
「話し方が下手です！ 話し上手になる方法を教えてください」
という質問が、定期的に送られてきます。
「話し上手になりたい！」人が、絶対にするべき、
そして絶大な効果がある方法があります。
それは、
↓
↓
↓
↓
↓
「話し方」の本を買ってきて１冊読む。
そして、その内容を、丁寧に実行していく。
ことです。
やっていただけると、
確実には「話し方」は上達するはず。
しかしなぜか、「話し方」が苦手な人ほど、
「話し方」の本を読んだことがないのです。
本章では、うなずき、オウム返し、と言った「聞き方」の基本。
話し方では、大きな声でハッキリと。自己開示や質問が重要。
と言った「話し方」の基本が、それぞれ網羅されているので、
初めて読む「話し方」「聞き方」の本としても、
お勧めできます。
本書の著者、三浦さやかさんは、
Facebookライブでの「おしゃべり」で商品、サービスを売る
ことで１億円を稼いでいるように、
本書の後半では、「ライブ」や「動画」での話し方のコツについて、
微に入り細に入り解説されています。
私は、毎月３～４回、YouTubeライブをしていますが、コンテンツ。
つまり、「話す内容」は時間をかけて準備していますが、
「話し方」を意識したことはほとんどなかった・・・と、
本書を読んで気付きました。
実に、もったいない。
もっと「伝わる」「共感」される話し方があったんだ！
と、YouTubeライブのプロとして、
発見も、気付きの多い１冊です。
本書をオススメする人は、
♯「自分は話し方、聞き方が下手だ！」と思っている人
♯「お金を稼ぐ」のは、悪いことだと思っている人
♯YouTubeライブ、Facebookライブをやっている人、やりたい人
♯動画コンテンツを発信している人、これからやりたい人
です。
元アナウンサーの話し方の本はたくさんありますが、
元「ごく普通のOL」の話し方の本というのは、私は初めて見ました。
つまり、プロのテクニックではなく、
素人が少し練習しただけでも、
「聞き方」や「話し方」は、短期間で上達できるということ。
そして、”「上手に話すこと」よりも「共感」や「寄り添い」こそが、
売れる話し方である”という本書のテーマは、
どぎついタイトルからは予想不能な、
とっても意外で、それでいて腑に落ちる。
「聞き方」「話し方」の本質を突いた１冊と言えます。
『ごく普通のOLが1億円を生み出した 聞き方・話し方」の法則50』
（三浦さやか著、KADOKAWA）
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