書評/映画評

ロストケア ~介護地獄をテーマにした会心の一作

認知症の介護は、ものすごく大変です。

それは、「介護地獄」と言ってもよいかもしれない。
介護疲れからの、「介護殺人」も起きているほどです。

献身的な介護で利用者からの信頼もあつい介護士、斯波・しば(松山ケンイチ)。
しかし、彼は意外にも老人殺しの容疑をかけられます。
斯波を追い詰める検事・大友を演じるのが長澤まさみ。

斯波は、犯人なのか? 
そうだとすると、動機は?

クライマックスの松山ケンイチと長澤まさみの
鬼気迫る対決シーン、見応えがあります。

やっぱり松山ケンイチの演技は改めて凄いなあ、と。
そして、長澤まさみも負けてはいない。

手に汗握る社会派サスペンス。
ドラマとして秀逸であり、かつテーマが深い。

重症化した認知症の介護は、一人では困難です。

しかし、施設にもいれられず、
国の支援も受けられず
たった一人で親を介護している人も多いのです。

介護による精神的、身体的疲労、
さらに自らの生活も追い詰められていきます。

そうした介護者を十分に支援するシステムがない・・・。
という、鋭い問題提起。

見ていて、いろいろと考えさせられる。
魂が揺さぶられる映画です。

『ロストケア』・・・・・・  ★★★★☆(4・5)

追伸
映画を見ていて、
私が今まで診察してきた、
重度の認知症患者さんの顔が、何度もよぎりました。

認知症による夜間の不穏、過剰な問題行動、徘徊。
薬によって、ある程度はコントロールはできるものの、
認知症は徐々に悪化していきます。

ほとんどの人は、
自分の親が認知症になって、驚き、困惑します。

昨今では、認知症はある程度は予防できるし、
「寝たきり」や「介護」を遅らせることも可能です。

知識は、「予防」になります。

自分の親が認知症になってから行動しても遅いです。
そうならないために、今、できることがあります。

●『親の介護を先送りする方法』(7分50秒)

●『認知症予防に絶対に必要な2つの習慣』(9分26秒)

●『認知症にならない! 最も簡単な予防法』(5分22秒)

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